昨日12月18日、
「Visionary live」と題したこのライブは、秦のビデオクリップを多数手がける映像作家・島田大介が総演出を担当。全編にプロジェクションマッピングを取り入れ、美しい映像とコンセプチュアルな美術、そして秦のライブパフォーマンスが融合した、今までのライブとは一線を画する幻想的なステージとなった。
オープニングは秦1人の弾き語りによる「Hello to you」。舞台上にはマッピングで次々とセットの輪郭が描かれていき、グラフィカルに映し出された小屋と灯篭と歯車が、実はリアルなステージセットだということに観客は程なくして気付かされる。2曲目の「やわらかな午後に遅い朝食を」からは久保田光太郎(G)、河村“カースケ”智康(Dr)、鹿島達也(B)、皆川真人(Key)というバンドメンバーも登場し、圧巻のアンサンブルが始まるとともに、ステージ背面には巨大な一枚絵が出現して舞台美術の全貌が明かされた。秦は「『Visionary live 2013 -historia-』へようこそ! 最後まで楽しんで帰ってください!」と客席に第一声を投げかけ、大きな拍手を浴びる。
続く「Girl」では、3つのセットの中で少女のシルエットが縦横無尽に飛び跳ね、楽曲の世界観を彩る。さらに「Dear Mr.Tomorrow」「Lily」ではステージ上手の灯篭に絵巻物のようなストーリー性あふれる映像が映し出され、「dot」では星空や雨粒のアニメーションが動きながら惑星や流れ星に姿形を変えた。
本編最後のMCで、秦は「あっという間に1年が終わろうとしています。今年は4枚目のオリジナルアルバム『Signed POP』をリリースして、このメンバーとともに全国31本ツアーを回りました。その後夏フェスにもたくさん参加させていただき、たくさんの人に自分の曲をさまざまな形で聴いてもらうことのできた1年でした」と今年を振り返る。また「ツアーのその先、2013年の後半に何かできたらいいなと考えていて、島田大介さんにお願いして『映像』と『音楽』とのコラボレーションという形で誕生した今日のライブ。 変わらずにとっておきたいものと、新しい挑戦から生まれるもの、その融合が今回の『Visionary live』だったと思うんです。今後どうやって育ってくれるか僕自身もとても楽しみです。これからもいろんな形で、でも変わらない“歌”を皆さんに届けられるようがんばって歌い続けたいと思います。今日は本当にありがとうございました」とこのライブを開催した経緯も説明した。
本編を1stアルバムのラストナンバー「風景」で締めたあと、アンコールでは「アイ」「ドキュメンタリー」をじっくりと演奏。“鋼と硝子でできた声”とも称される秦の歌声が場内を温かく包み、和やかな雰囲気で約2時間30分のライブは幕を閉じた。
なお、彼は全国12都市を回るアコースティックライブ「GREEN MIND」を4月30日より2年ぶりに開催することが決定。日程および会場はクリスマス12月25日の夜に発表される。この日はライブDVD / Blu-ray「Signed POP TOUR」の発売日でもあるので、ファンはお忘れなく。
秦基博「Hata Motohiro Visionary live 2013 -historia-」
2013年12月18日 パシフィコ横浜 セットリスト
01. Hello to you
02. やわらかな午後に遅い朝食を
03. 今日もきっと
04. 青い蝶
05. 初恋
06. アゼリアと放課後
07. Girl
08. メトロ・フィルム
09. Dear Mr.Tomorrow
10. Lily
11. dot
12. 言ノ葉
13. グッバイ・アイザック
14. 花咲きポプラ
15. パレードパレード
16. スプリングハズカム
17. 自画像
18. 綴る
19. 風景
<アンコール>
20. アイ
21. ドキュメンタリー
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