aiko、内容異なる15周年同時多発ツアー3本を完遂

5

1279

この記事に関するナタリー公式アカウントの投稿が、SNS上でシェア / いいねされた数の合計です。

  • 380 485
  • 610 シェア

aikoが昨日10月31日に愛知・Zepp Nagoyaにてライブツアー「Love Like Rock vol.6」のファイナル公演を行った。ナタリーでは、このツアーを含めて4本の異なるツアーが同時に行われたメジャーデビュー15周年記念ツアー「aiko 15th Anniversary Tour」のレポートをお届けする。

aiko「Love Like Rock vol.6 ~15周年だなんて…やだ、涙が出る~」東京・Zepp Tokyo、9月27日公演の様子。

aiko「Love Like Rock vol.6 ~15周年だなんて…やだ、涙が出る~」東京・Zepp Tokyo、9月27日公演の様子。

大きなサイズで見る(全8件)

aiko「Love Like Rock vol.6 ~15周年だなんて…やだ、涙が出る~」東京・Zepp Tokyo、9月27日公演の様子。

aiko「Love Like Rock vol.6 ~15周年だなんて…やだ、涙が出る~」東京・Zepp Tokyo、9月27日公演の様子。

大きなサイズで見る(全8件)

aiko「Love Like Pop vol.16.5『15周年、本当にありがとうございまし』」大阪・大阪城ホール、9月6日公演の様子。

aiko「Love Like Pop vol.16.5『15周年、本当にありがとうございまし』」大阪・大阪城ホール、9月6日公演の様子。

大きなサイズで見る(全8件)

aiko「Love Like Pop vol.16.5『15周年、本当にありがとうございまし』」大阪・大阪城ホール、9月6日公演の様子。

aiko「Love Like Pop vol.16.5『15周年、本当にありがとうございまし』」大阪・大阪城ホール、9月6日公演の様子。

大きなサイズで見る(全8件)

aiko「Love Like Rock vol.0 ~パンツの替えは持って来いよ~」大阪・大阪BIGCAT公演の様子。

aiko「Love Like Rock vol.0 ~パンツの替えは持って来いよ~」大阪・大阪BIGCAT公演の様子。

大きなサイズで見る(全8件)

Love Like Rock vol.6 ~15周年だなんて…やだ、涙が出る~

東京、札幌、福岡、大阪、名古屋の5会場で全10公演行われたZeppツアー「Love Like Rock vol.6」は昨日10月31日の愛知・Zepp Nagoya公演で千秋楽を迎えた。

このツアーのライブ冒頭では、「恋のスーパーボール」をアレンジしたオープニングSEが流れ、ステージに下ろされた幕にツアーロゴが映し出される。しかし10月30、31日の名古屋公演ではハロウィンにちなんだカボチャなどのイラストが映し出され、ツアーロゴにも“Happy Halloween”という文字が表示されるという特別仕様に。そして「ビードロの夜」の激しいギターイントロとともに幕が落ちると、ゴスロリ風の衣装に身を包んだaikoと仮装したバンドメンバーたちが姿を現し、場内には悲鳴にも似た歓声が鳴り響いた。スニーカーで走り回り、激しく観客を煽る普段のライブとは異なり、この日のaikoは観客にしおらしく手を振り、ヒールの靴でステップを踏みながらステージ上を優雅に歩いた。

そんなハロウィン仕様の仮装のまま「帽子と水着と水平線」「彼の落書き」「be master of life」といったアップチューンを立て続けに披露すると、aikoは「皆さん、この会場を出たら(仮装のことを)忘れてください(笑)」と話し、Tシャツにショートパンツ、スニーカーといういつものスタイルに着替えて再登場。続いて「お前ら、最終日だぜ!」と観客を煽り、「雲は白リンゴは赤」など勢いのある楽曲で会場をヒートアップさせた。ライブ中盤では「ナキ・ムシ」「私生活」など初期の楽曲を連発。「瞬き」ではスタンドマイクを用いてじっくりと歌い上げ、続くバラード曲「いつもあたしは」では透き通る歌声で観客を魅了した。

最新シングル「Loveletter」では会場内をレーザー光線が交錯し、照明が激しく明滅する演出で観る者を圧倒。また、「Mix Juice」では客席に大量のお菓子をばら撒くなど、ここでもハロウィン仕様の演出が行われた。そして会場の盛り上がりが最高潮に達したところで、aikoは「二人」を歌唱してステージを降りた。

鳴り止まぬ拍手に応えるように再度ステージに現れたaikoは「4月の雨」を熱唱。MCでは「最終日、皆さん一緒に(ライブを)作ってくれて本当にどうもありがとうございました! 終わるって実感ないですね。終わりたくない。もっとやりたい!」と話し、ロックアレンジの「鏡」や、熱気に満ちたフロアにCO2を噴射しながら「Power of Love」を歌い上げた。最後に「倒れてしまいそうなぐらい、みんなのパワーがすごくて全部出し切りました! だけど、またすぐにみんなに会いたくなると思います。なので、またぜひとも遊んでやってください!」と挨拶し、ステージをあとにした。しかし終演後も客席からのaikoコールが鳴り止まず、aikoとバンドメンバーがステージ上に再登場。「最終日にもう1曲歌える! ありがとうございます!」と急遽「エナジー」を披露して、7月から続いたツアーを締めくくった。

Love Like Pop vol.16.5 「15周年、本当にありがとうございまし」

9月に大阪・大阪城ホール、10月に東京・日本武道館で計4公演行われたこのツアーでは、アリーナ中央に円形ステージが設置され、そこからスタンドに向けて花道が伸びるステージ設計でのライブとなった。360度どこからも見渡せるセンターステージでのライブは、aikoのライブツアーでは初めてのこと。ステージ頭上には360度の円形スクリーンも設置され、ライブ中の様子が映し出された。

ライブのオープニングには、センターステージを包み込んでいた白い幕が外されるとステージ中央にaikoの姿が現れるという演出を用意。ここから1曲目の「You & Me both」に突入し、この曲をしっとりと歌い終えたところで彼女は早くも着ていたロングシャツを脱ぎ捨てる。そしてアップチューン「彼の落書き」やイントロにストリングスのアレンジが加えられた「Loveletter」で、会場の盛り上がりを一気に加速させた。

最初のMCでaikoは「初めての360度ステージなので、みんなと目を合わせて、この会場にいるみんなと一緒に楽しみたいと思っています」と挨拶。その後の「アスパラ」では曲のリズムに合わせた手拍子で会場の一体感を高め、「恋のスーパーボール」ではカラフルなスポットライトが会場の各所からステージを照らす演出が用いられた。

ライブ中盤、aikoはロッカバラード風アレンジが施された「恋人」を情感たっぷりに歌い上げ、そこから素早く衣装を替えて「青い光」「えりあし」といったバラード曲をしっとりと聴かせる。さらに佐野康夫(Dr)の力強いドラムソロからスタートしたロックアレンジの「鏡」ではレーザー光線が会場内を飛び交う中、aikoはステージ全体を走り回りながら熱唱した。そして最後に、「夏の思い出を作ってくれたらうれしいなと思います。もう10月ですけど(笑)」と話して「夏が帰る」を歌い、ライブ本編を終了させた。

アンコールでは、15周年のこの年に4つのライブをやろうと思ったきっかけを語り、「デビューした頃のことは絶対忘れへんけど、もう1回いろんなことを振り返って、『ああ、この楽屋やったな』とかいろんな細かいことを全部思い出したくてこういう道をつくりました。そして今日、この武道館でまたライブをすることができて本当に本当にうれしかったです」と改めてコメント。さらに「1人ひとり、皆さんの隣で歌いたいという気持ちがたっぷり詰まった1曲です」と説明してから、ライブでファンと過ごす時間を思いながら作ったという新曲「君の隣」を歌唱した。そして「この曲を歌うと昔を思い出します」というMCを経て「オレンジな満月」に突入すると、スクリーンには過去のaikoのライブ映像などが映し出された。最後に彼女は360度囲まれた観客の笑顔を見つめ、挨拶をしながらステージを1周し、花道からステージをあとにして約2時間半のライブを終えた。

Love Like Rock vol.0 ~パンツの替えは持って来いよ~

キャパシティ1000人以下のライブハウスで行われたこのツアーはファンクラブ会員を対象とした限定公演で、aikoが初めてワンマンライブを行った大阪・ESAKA MUSE(当時は江坂ブーミンホール)など200~300人クラスのライブハウスを含む貴重なもの。7月30日に行われた東京・Shibuya O-nest公演では、1stアルバム「小さな丸い好日」のオープニング曲「オレンジな満月」、デビューシングルの「あした」を立て続けに熱唱。aikoが「みんな元気かー!ほんまに元気か!?お前らパンツの替えは持ってきたんかー!今日はほんまに来てくれてどうもありがとうございます。この会場にいる1人ひとりのみんなとめちゃめちゃ楽しい時間を過ごせますように!」と力強く叫ぶと、集まった観客も大きな声援で応えた。

aikoはこの日、「親指の使い方」「夏にマフラー」など初期の楽曲や最新シングル「Loveletter」など全15曲を披露。MCでは「いろんな曲を歌うことで、ああ、この曲作ってよかったな、この曲歌えてよかったなと本当に思いました。本当に皆さんありがとうございます! これからもがんばります!」とファンに感謝の気持ちを伝えた。また同会場でライブを行うのが1999年6月以来となることにも触れ、「初めて(東京でのワンマン)ライブをやったこのO-nestで14年ぶりにまたライブをすることができたけど、全然違いました。みんながこんなに一緒に歌ってくれてるなんて本当に夢のようです。本当に本当にありがとうございました!」と挨拶。ラストは激しいロックチューン「恋愛ジャンキー」で締めくくり、終始酸欠寸前の熱気に包まれたライブが幕を閉じた。

なお、本人の体調不良により東京・NHKホールでの最終公演が12月4日に延期となったホールツアー「Love Like Pop vol.16 ~15th Anniversary~」については、公演後に改めてライブレポートの掲載を予定している。

aiko 15th Anniversary Tour
Love Like Rock vol.6 ~15周年だなんて…やだ、涙が出る~
2013年10月31日愛知県 Zepp Nagoyaセットリスト

01. ビードロの夜
02. 帽子と水着と水平線
03. 彼の落書き
04. be master of life
05. アスパラ
06. 雲は白リンゴは赤
07. ナキ・ムシ
08. 私生活
09. ひまわりになったら
10. 瞬き
11. いつもあたしは
12. Loveletter
13. ボーイフレンド
14. 運命
15. Mix Juice
16. 二人
<アンコール>
17. 4月の雨
18. 鏡
19. Power of Love
<ダブルアンコール>
20. エナジー

Love Like Pop vol.16.5 「15周年、本当にありがとうございまし」
2013年10月9日東京都 日本武道館セットリスト

01. You & Me both
02. 彼の落書き
03. Loveletter
04. 愛の病
05. アンドロメダ
06. アスパラ
07. 恋のスーパーボール
08. そんな話
09. くちびる
10. 恋人
11. 青い光
12. えりあし
13. 小鳥公園
14. 鏡
15. その目に映して
16. ボーイフレンド
17. 夏が帰る
<アンコール>
18. Mix Juice
19. 君の隣
20. オレンジな満月

Love Like Rock vol.0 ~パンツの替えは持って来いよ~
2013年7月30日東京都 Shibuya O-nest セットリスト

01. オレンジな満月
02. あした
03. 愛の病
04. beat
05. ハチミツ
06. 親指の使い方
07. 夏にマフラー
08. 犬になる
09. 恋人
10. Loveletter
11. エナジー
12. 鏡
13. 赤い靴
<アンコール>
14. ボーイフレンド
15. 恋愛ジャンキー

※記事初出時、写真説明の日付表記に一部誤りがありました。訂正してお詫びいたします。

この記事の画像(全8件)

読者の反応

  • 5

🌻aikobe7🌻あいこべせぶん @aikobe7

aiko、内容異なる15周年同時多発ツアー3本を完遂 - 音楽ナタリー http://t.co/tkzlbsx3EL

コメントを読む(5件)

関連商品

リンク

このページは株式会社ナターシャの音楽ナタリー編集部が作成・配信しています。 aiko の最新情報はリンク先をご覧ください。

音楽ナタリーでは国内アーティストを中心とした最新音楽ニュースを毎日配信!メジャーからインディーズまでリリース情報、ライブレポート、番組情報、コラムなど幅広い情報をお届けします。