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本作は、70年前に天皇の料理番をしていた男・山形直太朗が考案したフルコースの再現に挑む佐々木充の姿を描く人間ドラマ。一度口にしたものの味を完全再現できる“麒麟の舌”の持ち主・佐々木を二宮和也が演じ、山形に西島が扮する。
嵐のメンバーに「『ラストレシピ』はどういう映画なの?」と質問されるたびに「お料理エンタテインメントだよ」と答えていたという二宮。「皆さんの中には、もしかしたら意外な話だったと思っている方がいるかもしれないですけど、こうして観てもらえてよかったです」と挨拶する。また西島は「とにかく、サスペンス部分の謎を早く共有したくて! 皆さんと共有できたことがとてもうれしいです」と述べた。
長髪に無精ひげという出で立ちで、佐々木の理解者・柳沢健役を務めた綾野。「個人的には、僕の風貌がああいう感じだったので、R指定が付かないか心配だった」と言うと、二宮から「よかったね、付かなくて」と返される。緊張しきりの西畑が「このそうそうたる皆さんの中に立てていることを恐縮しているんですけど……」と話し始めると、夫婦役を務めた西島と宮崎が「心配なんですよね」と言いながら笑顔で見守っていた。
司会から、1回観ただけでは気付かない演技の細かいポイントを聞かれたキャストたち。二宮は悩んだ末に「僕出てたの、気づきました?」とボケをかます。相手の顔を見なくても心が通じ合っている佐々木と柳沢の会話シーンについて、二宮とプライベートでも交流のある綾野は「僕ら、ほとんど目を合わせて芝居していないんです。どういう表情で佇んでいるか、見なくてもわかる信頼関係がありました。あとは、単純に(二宮が)好きっていうのもある」と告白。それを聞いた二宮は「剛ちゃんに対しては全面的に信頼しているので、2人の空気感でやらせていただいた」と満足げにニンマリ笑っていた。
同じく細かいポイントを聞かれた西島は、「あるシーンで料理にお酒をかけて、マッチでボッと火をつけているんです。テストのときから毎回俺の右手が燃えてるの、知ってた?」と明かす。手に付いた酒に火が燃え移っていたそうで「(右手が燃えて)なんかすごい能力を持ってる人みたいになってるけど、燃えてない演技をしてるわけ(笑)」と説明して笑いを誘った。
先刻行われた会見にて、二宮から「もしまたこのキャストが監督のもとに集まったとしたら、どんな映画を撮りたいですか?」と聞かれた滝田。ここでその質問を振り返り、「さっきは『出てくれるなら(の話)ね』って返したんですけど、事務所の意向関係なく、ぜひやりましょう!」と宣言。キャストも全員それに同意し、会場から拍手が起こった。
終盤に西畑は「僕、最近までお母さんと喧嘩してたんですけど、この映画って家族愛のお話じゃないですか。お母さんと仲直りしようって思えたのも、この『ラストレシピ』があったから。皆さんの中にも、お父さんやお母さんと喧嘩してる人がいると思うんです……そういう方にも観てほしいと思ったし……」とおぼつかないトークで共演陣をハラハラさせ、事務所の先輩・二宮に「結果、いろんな方に観ていただきたいんだね!」とまとめてもらう。そして二宮が「今日お集まりいただいた皆さんは年齢も性別も価値観も違いますが、人間が温かさを感じる温度はみんな同じだと思うんです。それがこの映画にはあるので、いろんな劇場で、初めて会った人たちとその温かさを共有していただけたら」とイベントを締めくくった。
「ラストレシピ ~麒麟の舌の記憶~」は11月3日より全国でロードショー。
※宮崎あおいの崎は立つ崎(たつさき)が正式表記
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