スペインの奇才ペドロ・アルモドバル最新作、クランクイン写真が本邦初公開

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オール・アバウト・マイ・マザー」「トーク・トゥ・ハー」などで知られるスペインを代表する映画監督ペドロ・アルモドバル。彼の最新作「Silencio(原題)」が5月にクランクインした。制作会社エル・デセオのプロデューサー、バルバラ・ペイロから日本のメディア初公開となる撮影現場写真が映画ナタリーに届いた。

「Silencio(原題)」メイキング写真 Photo by Manolo Pavón (c) El Deseo

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「Silencio(原題)」メイキング写真 Photo by Agustín Almodóvar (c) El Deseo

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「Silencio」は、スペイン語で静寂、静けさの意。愛する者を失った女性が運命に翻弄される30年間を描き、主人公ジュリエッタの中年時代をエマ・スアレス、若年時代をアドリアーナ・ウガルテが演じる。2人の女優は新顔だが、アルモドバル組常連で今年のカンヌ国際映画祭で審査員を務めたロッシ・デ・パルマも出演する。

クランクイン当日のファーストカットはトレド近郊にある廃駅で撮影され、カチンコを構える監督の姿をプロデューサーのアグスティン・アルモドバルが早速Twitterにアップ。「SNSができてから、クランクインの写真をアップするのがお決まりになっている」とペドロ・アルモドバルは公式サイトで語っている。アルモドバルらしい色彩で飾られた車内には、ウガルテ演じる若き日のジュリエッタが80年代風ヘアメイクで写っている。

「Silencio(原題)」メイキング写真 Photo by Agustín Almodóvar (c) El Deseo

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撮影はスペイン各地で行われ、ガリシア地方やマドリード、ポルトガル国境に近いシエラ・デ・ウエルバ、そしてピレネー山脈にまでわたる。新しい役者を使うだけではなく、大規模な移動ロケをするのもアルモドバル組としては珍しく、アルモドバルは「風景は主人公の心情の比喩になっている。スペインの南から北までの移動は、距離的にも精神的にも遠い旅だから」とコメント。撮影は12週間にわたって行われ、2016年の完成を予定している。

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Agustín Almodóvar @AgustinAlmo

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