アルモドバル製作、裕福な一家が起こした誘拐事件描く「エル・クラン」予告編

ペドロ・アルモドバルが製作を務めた「エル・クラン」の予告編が、YouTubeにて公開された。

本作は1980年代に実際に起きた事件をもとにした犯罪ドラマ。アルゼンチンの平和な街で暮らし、近所の人々から慕われる裕福な一家・プッチオ家の秘密を描く。「セブン・デイズ・イン・ハバナ」のパブロ・トラペロが監督を務め、第72回ヴェネツィア国際映画祭にて最優秀監督賞にあたる銀獅子賞を受賞した。プッチオ家の家長・アルキメデスを演じたのは「瞳の奥の秘密」のギレルモ・フランセーヤ。

予告編は、アルキメデスが早朝に街角の掃除をするシーンから幕を開ける。続いてプッチオ家の平和な生活の様子が映し出されるが、妻が取り分けた料理をアルキメデスが運ぶ場面から雰囲気が一変。彼が向かった部屋には男が監禁されており、どこにでもいるような家族に見えたプッチオ家の正体が明かされていく。映像の後半には「我が家の稼ぎは身代金だ」とアルキメデスが平然と言う場面も。

「エル・クラン」は9月17日より東京の新宿シネマカリテ、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国で公開される。