アリストパネスのギリシャ喜劇「平和」明日から上演、ペーター・ゲスナーの演出で

1

13

この記事に関するナタリー公式アカウントの投稿が、SNS上でシェア / いいねされた数の合計です。

  • 0 1
  • 12 シェア

うずめ劇場 第42回公演「ギリシャ喜劇『平和』」が、明日10月17日から19日まで東京・シアターΧで上演される。

うずめ劇場 第42回公演「ギリシャ喜劇『平和』」ビジュアル

うずめ劇場 第42回公演「ギリシャ喜劇『平和』」ビジュアル [拡大]

「平和」は、約2500年前、古代ギリシャの喜劇作家アリストパネスが、20年も続くアテナイとスパルタの戦争への怒りを込めて書いた戯曲。平和を求めるブドウ農家のトリュガイオスは、巨大なフンコロガシに乗って、オリュンポスの神ゼウスに抗議しに行き……。

うずめ劇場 第42回公演「ギリシャ喜劇『平和』」稽古風景

うずめ劇場 第42回公演「ギリシャ喜劇『平和』」稽古風景 [拡大]

今回は、東西冷戦下の1962年にベルリンのドイツ座で初演されたペーター・ハックス翻案版を、後藤絢子が日本語訳し、うずめ劇場主宰で旧東ドイツ出身のペーター・ゲスナーが演出を手がける。劇中では、仮面を付けたキャストたちが複数役を演じるほか、コロスがオリジナル楽曲をリズミカルに歌い演奏する。

ペーター・ゲスナー

ペーター・ゲスナー [拡大]

上演に際し、ゲスナーは「ベルリンの壁が作られた直後、東西に分断され緊張が走る街で、この喜劇は600回も上演され、最終公演では45分間にもわたるカーテンコールが鳴り響いたと言います。保身に走る政治家、利権にしがみつく聖職者、物言わぬ日和見主義者、他者を委縮させ利用する者たち……あらゆる『力』にユーモアでぶつかっていく本作は、いずれの時代でも観客の心をとらえました。『平和』は、見えない壁に押し込められた人間に『考え、行動する勇気』をくれる、新しい(おかしな)プロメテウスの物語です。2025年に日本でこの喜劇を上演したい理由……説明はたぶん不要ですね。日本では恐らく初めて上演される最古の喜劇を、ぜひ劇場で」と呼びかけた。

なお本作は、11月に「第6回ベトナム国際実験演劇祭」に参加する。

この記事の画像(全3件)

うずめ劇場 第42回公演「ギリシャ喜劇『平和』」

開催日程・会場

2025年10月17日(金)〜19日(日)
東京都 シアターΧ

スタッフ

原作:アリストパネス
翻案:ぺーター・ハックス
翻訳:後藤絢子
演出:ペーター・ゲスナー

出演

荒牧大道 / 後藤まなみ / 松尾容子 / 藤澤友 / 長谷川亜弓 / みっつん / 吉田拓哉 / 坂元美結 / 新井凛太 / 松田日菜子 / 宇野雷蔵 / 番家玖太 / ペーター・ゲスナー / 林家きく麿 / 松下アキラ

※学割あり。

公演・舞台情報

読者の反応

  • 1

ステージナタリー @stage_natalie

アリストパネスのギリシャ喜劇「平和」明日から上演、ペーター・ゲスナーの演出で(コメントあり)
https://t.co/gY8Nz8E4NI https://t.co/OJaqIqJ5jg

コメントを読む(1件)

うずめ劇場のほかの記事

リンク

あなたにおすすめの記事

このページは株式会社ナターシャのステージナタリー編集部が作成・配信しています。 うずめ劇場 第42回公演「ギリシャ喜劇『平和』」 / うずめ劇場 / ペーター・ゲスナー / 松下アキラ の最新情報はリンク先をご覧ください。

ステージナタリーでは演劇・ダンス・ミュージカルなどの舞台芸術のニュースを毎日配信!上演情報や公演レポート、記者会見など舞台に関する幅広い情報をお届けします