「平和」は、約2500年前、古代ギリシャの喜劇作家アリストパネスが、20年も続くアテナイとスパルタの戦争への怒りを込めて書いた戯曲。平和を求めるブドウ農家のトリュガイオスは、巨大なフンコロガシに乗って、オリュンポスの神ゼウスに抗議しに行き……。
今回は、東西冷戦下の1962年にベルリンのドイツ座で初演されたペーター・ハックス翻案版を、後藤絢子が日本語訳し、
上演に際し、ゲスナーは「ベルリンの壁が作られた直後、東西に分断され緊張が走る街で、この喜劇は600回も上演され、最終公演では45分間にもわたるカーテンコールが鳴り響いたと言います。保身に走る政治家、利権にしがみつく聖職者、物言わぬ日和見主義者、他者を委縮させ利用する者たち……あらゆる『力』にユーモアでぶつかっていく本作は、いずれの時代でも観客の心をとらえました。『平和』は、見えない壁に押し込められた人間に『考え、行動する勇気』をくれる、新しい(おかしな)プロメテウスの物語です。2025年に日本でこの喜劇を上演したい理由……説明はたぶん不要ですね。日本では恐らく初めて上演される最古の喜劇を、ぜひ劇場で」と呼びかけた。
なお本作は、11月に「第6回ベトナム国際実験演劇祭」に参加する。
うずめ劇場 第42回公演「ギリシャ喜劇『平和』」
開催日程・会場
2025年10月17日(金)〜19日(日)
東京都 シアターΧ
スタッフ
原作:アリストパネス
翻案:ぺーター・ハックス
翻訳:後藤絢子
演出:
出演
荒牧大道 / 後藤まなみ / 松尾容子 / 藤澤友 / 長谷川亜弓 / みっつん / 吉田拓哉 / 坂元美結 / 新井凛太 / 松田日菜子 / 宇野雷蔵 / 番家玖太 / ペーター・ゲスナー / 林家きく麿 /
※学割あり。
ステージナタリー @stage_natalie
アリストパネスのギリシャ喜劇「平和」明日から上演、ペーター・ゲスナーの演出で(コメントあり)
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