Z systemは、2007年に中川浩三(奈可川浩三)が旗揚げし、関西を拠点に活動している演劇集団。今回は、山村菜月の戯曲「ひとのこ」を、東京・大阪で上演する。何も言わずに死んでいった父を憎んでいる息子の前に、父の仲間だという人たちが現れて……。出演者には
公演に向け、中川は「人の顔って裏と表があるでしょ? 勿論、ない方もいらっしゃると思うが、少なからず私にはあります。親父が死んだ時に、叔父や叔母から初めて私に語られた兄貴としての顔。俺にとっては父親が表の顔で、4兄妹の長男としての顔が裏なんです。『もっと早く言ってヨォ~』な感じ。表裏一体。ひとのこは、そんな話」とコメント。
山村は「有り得ないほど豪華なメンバーにお集まりいただくことになり、夢かな、と思う毎日です。嬉しく思う反面、今からとても緊張しております。今の時代、誰であっても自分と他人の間には一線を引くような風潮があります。口で言うのは簡単ですが、その他人が家族であった時、簡単に割り切れるかというと、出来ないような気もします。ただ『家族だから』という漠然とした理由で、悩んだり苦しんだりすることは、とても不合理で人間らしく、愛おしいことです。私なりの葛藤を、人生経験の豊富な皆さんにお力添えをいただきながら、お届けしたいと思います」と思いを込めた。
Z systemプロデュース vol.3「ひとのこ」
開催日程・会場
2025年9月30日(火)〜10月5日(日)
東京都 OFF・OFFシアター
2025年10月16日(木)〜21日(火)
大阪府 ウイングフィールド
スタッフ
作:山村菜月
演出:奈可川浩三
出演
※U-22、シルバーチケットあり。
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ステージナタリー @stage_natalie
Z systemの2都市公演「ひとのこ」に鴨鈴女ら、作劇は山村菜月(コメントあり)
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