こまつ座戦後80年イベント「井上ひさしの魂を次世代へ」が、7月23日から昨日27日にかけて東京・紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYAで開催された。
「井上ひさしの魂を次世代へ」は、
富田は井上ひさし作品について「音楽が印象的です。戦争で大変な時期でも、どんなにつらい状況でも、歌って、どこか前向きであったり明るい状況が見えて、どの作品も現代の私たちの背中をポンと押してくれるような明日への力をもらえる作品が多いと思います」と語る。
井上麻矢は「井上ひさしの魂を次世代へ」の開催に関して、「井上ひさしの言葉を通じて、『もう戦争を起こしてはいけないんだ』という思いを少しでも持ち帰っていただけたらと思い、このイベントを開催しました。そのため、お芝居の映像を上映するだけでなく、靖子さんをはじめいろいろな方にゲストとしてお越しいただき、ロビーでは井上ひさしの言葉を、特に“苦しみのセリフ”を多くセレクトして展示しています。思いのほかたくさんの方が来てくださって、今振り返ってみて、すごく有意義なイベントだったなと感じています」と心境を明かす。
また井上麻矢は、今後のこまつ座の活動に触れ「今年は『恩送り』というテーマで演目を選んでおりまして、次の上演は戦争前夜までの1年間の小さな家族の物語を描いた『きらめく星座』という作品なのですが、『戦後“命”の三部作』と時代感が似ているというところでいろいろな方に観ていただきたいです。また、“永遠の青春少年”だった石川啄木に対する井上ひさしの深い愛を評伝劇にした『泣き虫なまいき石川啄木』の上演も予定しています。今年はこれを『恩送り』として、私たちが誰かから受けた恩を、社会や自分の大切な人にちゃんと戻していくということをテーマにした演目が続きますので、ぜひまた皆さんに来ていただきたいと思います」と観客に呼びかけた。
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