なんだか愛しいと思う瞬間が詰まった、ゾノノキカクの新作「Crash」スタート

ゾノノキカク「Crash」が去る2月12日に東京・シアター711で開幕した。

ゾノノキカクは、俳優の中薗菜々子によるプロジェクト。今回は、ぱぷりかの福名理穂の新作戯曲「Crash」を、福名自身の演出で立ち上げる。出演者には中薗のほか、枝元萌、関口アナン、難波なう、廣川三憲が名を連ねた。

上演に向け、中薗は「上京して8年。いつの日からか親元を離れて過ごす時間の方が日常になっているなと。圧倒的に家族じゃない人と過ごす時間の方が長くなっている訳なのに変わることのない家族という存在感。 家族だからぶつかれること、素直になれること、いたって真剣なその光景は側から見たら滑稽だったり。特に大きな事件が起きる訳ではないこの物語の中で、なんだか愛しいなと抱きしめたくなるような瞬間がたくさんです。とある片隅の屋根の下でゴミと生きる家族の物語。是非、劇場でお楽しみいただけると嬉しいです」とコメントした。

上演時間は約1時間20分、公演は2月16日まで。