「真夜中に起こった出来事」(原題「Taken at Midnight」)は、イギリスの劇作家マーク・ヘイハーストが、アドルフ・ヒトラー政権下のドイツで実際に起きた出来事をもとに執筆した戯曲。2014年にイギリスで初演され、主演を務めたペネロープ・ウィルトンがローレンス・オリヴィエ賞主演女優賞を受賞した。
1931年のベルリン。ヒトラー率いるナチ党が躍進する中、若きユダヤ人弁護士ハンス・リッテン(戸塚)は、ヒトラーをある殺人事件の証人として約3時間の尋問で窮地に追い込む。しかし2年後にヒトラー内閣が成立すると、ハンスは強制収容所に投獄され拷問を受けるようになる。ハンスの母親イルムガルト(高橋)は、息子を救い出すため、ヒトラーに立ち向かい……。
演出を
高橋惠子コメント
1931年、今から90年以上も前に実際にあった出来事を元にした衝撃的な物語。ヒットラー、ナチス、ユダヤ、ゲシュタポ、その文字を見るだけでも私の心の奥で激しく揺さぶられるものがある。
もしかしたら過去世でユダヤ人として迫害に遭ったことがあるのかもしれない。この作品はそんな私に神様から与えられたプレゼントのような気がする。イルムガルド・リッテンに寄り添い演じ切ること、素晴らしいスタッフ、共演者の方々と共に、これからの新しい世界が互いに尊重し合い、愛に満たされることを願いながら。
これまでの憎しみや怒り、恐怖や痛み、が少しでも癒されると信じて!
戸塚祥太コメント
1931年の裁判でヒトラーを召喚し尋問を行ったことによって後の人生を強制収容所内で過ごすことになる弁護士のハンス・リッテンを演じます。
現代の日本の暮らしからはかけ離れていて目を背けたくなるような歴史の暗部ですが、物語として舞台で描くことにより僕自身も当時を知ることや平和の意味を改めて考えることができたらと思います。
凄惨な日々を過ごす彼らですが、心の中にはいつもユーモアと小さな希望があります。絶望の中にある一筋の光は例え大きな権力でも摘み取ることは出来ない。人間はどんな状況でも希望を探さずにはいられない生き物なのかもしれないですね。
母が子に抱く愛と行動力、人間が生きようとする光は信じることができる普遍である。台本を一読してそう思いました。
この物語を皆さんに観て頂ける日を心待ちにしています。ぜひ劇場にいらして下さい。
西岡德馬コメント
読み始めてすぐに台本から懐かしい匂いがした。1930年台のヨーロッパの話と言うだけではない。
ケレン味が少しもない劇作法がである。私が演劇を志した頃によく観た演劇と言うか、今流行りの軽い浮かれたモノでない。
読み終わると、恐らく作者の意図するものは「女は弱し、されど母は強し」の格言通り、母親の子供に対する強い愛情の形では無いだろうかと想像した。
それはあの狂信的なヒトラー政権下のドイツでも、現代でも古今東西変わらぬ普遍的な強い意志だ!
コレを今の日本人にどう伝えるか、私にとっても久しぶりのセリフ劇を、演出の深作さんとも話し合い、真摯にそして熱く取り組みたいと思っております。
真夜中に起こった出来事
2025年3月7日(金)〜17日(月)
東京都 よみうり大手町ホール
2025年3月22日(土)・23日(日)
大阪府 サンケイホールブリーゼ
スタッフ
作:マーク・ヘイハースト
演出:
出演
イルムガルド・リッテン:
ハンス・リッテン:
カール・フォン・オシエツキー:
エーリッヒ・ミューザーム:
コンラッド博士:松井工
ロード・クリフォード・アレン:
グスタフ・ハマーマン:
フリッツ・リッテン:
藤田香織 fujita kaori📖📚🐯 @daranekos
ヒトラーを殺人事件の証人として追い込んだ故に投獄された弁護士役!とっつーの重いストレートプレイ観たかったので、これは取りに行きたい行きます期待しかない!
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