東亰演劇倶樂部の“撮影できる演劇”「 ・ 」開幕、石井友章「ファイナルカット権が皆様に」

「東亰演劇倶樂部 旗揚げ公演『 ・ 』」が、本日8月16日に東京・新宿シアタートップスにて開幕する。

東亰演劇倶樂部は、4月に石井友章によって立ち上げられた“劇的に生きることを目的にした集団”。旗揚げ公演となる今回は、“撮影ができる新感覚の演劇体験”と銘打ち、撮影可能な場面が取り入れられる。劇中では、キャリアと子供を諦めたくないパワーカップルと、夢を追いかけるアート系カップルの2組が、マッチングアプリとパパ活アプリを通じて交差していく様が描かれる。

開幕に際し、作・演出を担う石井は「撮れる？劇。映画の画角は制作者の手に委ねられていますが、演劇はシーンをどのように享受するか観客に委ねられています。つまり、ファイナルカット権が皆様にあるということです。演劇は消えてなくなってしまう刹那を体験することに価値があると重々承知していますが、この無限に溢れる情報社会の中で少しでも演劇の体験を持ち帰り共有できるように、作品の内容と撮影するという行為が共存するような作品作りに努めました。パパ活アプリとマッチングアプリで孤独を埋める男女のデジタルな話です。あまり観たことのない？演劇に仕上がったと思いますので、演劇好きの方も、あまり観られない方も、是非、新鮮な気持ちで劇場まで足をお運び下さい」とコメントした。

出演者には石井のほか、岩瀬亮、小島彩乃、野花紅葉、森準人が名を連ねている。公演は8月20日まで。