市川團十郎・ぼたん・新之助が南座“まねき上げ”に登場、72枚の看板に「大変華やかな興行」アピール

「京の年中行事 當る辰歳『吉例顔見世興行』東西合同大歌舞伎 市川海老蔵改め十三代目市川團十郎白猿襲名披露 八代目市川新之助初舞台」に向け、市川團十郎、市川ぼたん、市川新之助が昨日11月26日に京都・八坂神社で公演の成功を祈願した。その後、京都・南座にて“まねき上げ”が行われ、集まった観衆を前に3人があいさつを行った。

毎年12月に南座で行われる「吉例顔見世興行」では、出演俳優の名前が書かれた“まねき看板”を掲げる“まねき上げ”が行われる。團十郎は「このたび團十郎という名前になりまして、顔見世の南座に初めて襲名披露でお邪魔させていただきます。團十郎というまねきも、10年ほど前に父のときに上がってから久しぶりのこと。また、まねきは72枚あるそうで、昭和44年に匹敵するくらいの多さということです。これほど多くの歌舞伎俳優がこのたびの顔見世に出演するという、歌舞伎界にとりましても、大変華やかな興行になる次第でございます。ぜひ、お友達やご家族と一緒に南座で襲名披露をご覧いただきたいと思います」と呼びかける。

ぼたんは「父と弟が舞台に立っていて、『素敵だな』と憧れていた南座に立つことができて本当にうれしいです。さらに、市川ぼたんという名前のまねきが上がることがうれしいですし、それを誇りに思って、父と弟の襲名披露の舞台で一生懸命がんばっていきたいと思います。よろしくお願いいたします」と意気込みを述べる。新之助は「市川新之助という名前になって、初めてまねきが上がり、すごくうれしいです。12月の舞台、ぜひ観に来てください。ありがとうございました」と感謝を伝えた。

集まった人々から「成田屋」という大向うが多数かかる中、最後に團十郎による手締めが行われた。公演は12月1日から24日まで南座にて。