4度目の上演、でも新しい作品になることを目指して…下鴨車窓「旅行者」幕開け

下鴨車窓「旅行者」が大阪公演を経て、本日10月28日に三重・三重県文化会館 小ホールにて開幕する。

本作は、2006年に初演され2007年に第14回OMS戯曲賞佳作を受賞した作品。舞台は、知らない時代の、遠い世界の話。大きな戦争がありその混乱が収まりそうなころ、三姉妹の父も亡くなった。母も早くに亡くしている彼女たちは3人で生きていくことになるが、さらに町を追放されることになり……。

開幕に際し脚本・演出の田辺剛は「四度目の再演ではありますが、これまでの上演の再現ではなく新しい作品になることを目指してきました。なんとかなりそうだと手応えを感じています。今の日本や世界の情勢だからこそ見えてくる、この作品の意味があるように思います。今週末の三重を経て11月には東京にも参ります。どうぞご覧ください」とコメントした。

出演者には今井美佐穂、田崎小春、岡田菜見、坂井初音、大熊ねこ、三遊亭はらしょう、森川稔、富名腰拓哉、山石未来が名を連ねた。三重公演は明日10月29日まで。上演時間は約1時間50分、本公演はこの後11月10日から12日まで東京の座・高円寺でも行われる。