手塚治虫「アドルフに告ぐ」の舞台版、スタジオライフが8年ぶりに上演

スタジオライフ「アドルフに告ぐ」が、10月26日から11月1日まで東京・東京芸術劇場 シアターウエストで上演される。

これは、手塚治虫「アドルフに告ぐ」を倉田淳の脚本・演出で舞台化した作品。スタジオライフで2007年に初演、2015年に再演され、今回は約8年ぶりに3度目の上演が行われる。劇中では、第二次世界大戦中の日本とドイツを舞台に、アドルフという名前を持つ3人の男の運命が、日本人新聞記者・峠草平の視点で描かれる。

ベルリンオリンピックの取材でドイツへ渡った峠は、ドイツに留学中だった弟がアドルフ・ヒトラーに関する重大な秘密を知って暗殺され、さらにその秘密文書が日本へ送られたことを知る。一方、神戸ではドイツ総領事館員のカウフマンが、文書の行方を追っていた。ナチス党員の彼は、一人息子のアドルフ・カウフマンを国粋主義者に育てようとするが、アドルフ・カウフマンは、ユダヤ人のアドルフ・カミルと親友だったため反発。しかし、アドルフ・カウフマンとアドルフ・カミルの2人の友情は、残酷に引き裂かれていき……。

出演者には曽世海司、山本芳樹、松本慎也、大沼亮吉、前木健太郎、伊藤清之、申大樹、三上陽永、松村泰一郎、ミヤタユーヤ、山形敏之、馬場輝平、高尾直裕、船戸慎士、楢原秀佳、甲斐政彦が名を連ねた。本公演は、全出演者による一部役替わり2チーム上演となる。チケットの一般販売は9月23日10:00にスタート。