「好日」は、三好十郎が自身を主人公に書いた、生前未発表の戯曲 。初の上演となる今回は、文学座・
日中戦争の頃、劇作家・三好十郎は堀井医師の邸宅に仮住まいをし、高利貸しの取り立てから逃げ回る堀井の留守を預かっていた。しかしある日、高利貸しの韮山が「堀井が戻るまで待たせてもらう」と邸宅に居座ってしまう。そこへ、劇作家志望者ら三好を信奉する若者たちや、韮山を目的とした男が訪ねて来て……。
西川は公演に向け、「『好日』は三好十郎の死後に発見された未発表の作品です。演出を依頼された時『こんな作品があるんだ』と少し驚きました。もう1つ、主人公が三好十郎であることにも『へぇ!』と驚きました。作家が自分を主人公にしているのですから。ただ、劇中の三好は、三好十郎そのものではありません。あくまで、『好日』の登場人物の1人なのです。そして、作者は登場人物・三好とそれを取り巻く少し逸脱した人々を真面目に、そして可笑しく、愛すべき人間たちとして描いています。私は『好日』は良質な人間喜劇だと思っています」とコメントした。
劇団文化座公演165「好日」
2023年9月23日(土・祝)~10月1日(日)
東京都 シアターΧ
作:三好十郎
演出:
キャスト
三好十郎:白幡大介
お袖:
堀井:鳴海宏明
轟:佐藤哲也
本田:米山実
浦上:沖永正志
登美:原田琴音
佐田:相川春樹
韮山:
ステージナタリー @stage_natalie
三好十郎が自身を主人公にした遺作「好日」劇団文化座が上演(コメントあり)
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