MCR「死んだら流石に愛しく思え」最終版が開幕、櫻井智也「奇跡としか思えない」と感慨

MCR「死んだら流石に愛しく思え【最終版】」が、5月26日に東京のザ・スズナリで開幕した。

櫻井智也率いるMCRでは、2015年に「死んだらさすがに愛しく思え」、2019年に「死んだら流石に愛しく思え」を、いずれもザ・スズナリで上演した。今回は過去作を大幅に改定し、“最終版”として立ち上げる。

櫻井は開幕に際し、「今回の作品は、私が私として生きてきて、良いことも悪いことも踏まえ、それらがあったから生まれた奇跡であり、例えばあの時、手放したくないと思っていたものを手放してしまったから手に入れる事ができたものだったりして、それを奇跡と呼ぶには美化しすぎだけれど、それでも奇跡としか思えないものだったりします。出演者たちとの出会いもまた、それと重なる部分もあり、そして、何が少し違ってもここに辿り着かなかったであろう皆さんと同じ場所を共有できること、それも踏まえて、僕らは奇跡の中の登場人物なんだなあと、感じ入っております。もしよかったら観に来てください、奇跡の中で一緒に踊りましょう」とコメントした。

劇中では、実在した殺人犯ヘンリー・リー・ルーカスを下敷きにしたストーリーが展開。出演者には川島潤哉、奥田洋平、五反田団の後藤飛鳥のほか、小野ゆたか、澤唯、堀靖明、わたなべあきこ、川久保晴、櫻井、おがわじゅんや、北島広貴、上田房子、伊達香苗が名を連ねている。上演時間は約2時間10分。公演は6月4日まで。