舞台「漫才ギャング」開幕に馬場良馬・菅田琳寧「たくさん笑って」注目は青春感、エモさ、筋肉

馬場良馬と菅田琳寧（7 MEN 侍 / ジャニーズJr.）がW主演を務める舞台「漫才ギャング -リローデッド-」が昨日5月4日に東京・博品館劇場で開幕。これに先駆け3日、ゲネプロと囲み取材が実施された。

「漫才ギャング」は品川ヒロシによる小説。同作は2011年に佐藤隆太と上地雄輔のW主演で映画化された。初の舞台化となる今回は、脚本をかもめんたるの岩崎う大、演出をジョビジョバのマギーが手がけ、悩める漫才師・黒沢飛夫役を馬場、特に悩みはないヤンキー・鬼塚龍平役を菅田が演じる。そのほかの出演者には夏目愛海、富田麻帆、木村優良、碕理人、大崎捺希、もりももこ、児玉智洋（サルゴリラ）、宮下雄也、坂田聡が名を連ねた。

囲み取材にはマギー、馬場、菅田が登壇した。馬場は「この作品はお客様の笑い声があって完成するんだろうと感じます。お客様のレスポンスや笑い声が組み合わさり、どんな作品に育つのか楽しみです」、菅田は「お客さんの笑い声が僕らとのコミュニケーションだと思います。楽しんでいきたいです」と息ぴったりに期待を口にする。

本作では、原作で描かれる飛夫と龍平の関係性やお笑いへの情熱はそのままに、舞台版オリジナルの物語が立ち上げられる。「新たな解釈や要素を取り入れつつ、舞台ならではの熱や汗といったエモさにこだわった」と言うマギーは、本作を“普遍的なラブストーリー”だと解釈していることを明かし、「漫才師の方がよく『相方との関係は彼氏と彼女のようなものだ』と言いますが、漫才師じゃない僕としてはそういうものにどこか憧れがある。ある一夏の恋のような読後感があったら良いなと」と説明。さらに本作の魅力について「1番の売りは若者たちのエモさと僕が選んだ音楽のエモさ。エモ演出です！」と自信をのぞかせた。

馬場は「マギーさんがすごく丁寧に演出してくださり、漫才も普通の会話もネタ合わせをしているようで楽しかったです。細い糸のようなものを2人で積み重ねて、オチに向かうことの大切さを知りました」としみじみ語る。注目ポイントを問われると、「運命的に出会う2人の青春感ですね。この年齢だからかもしれないけど、懐かしさも感じます。琳寧くんから毎回違うものをもらうので、作品を通してまた青春できていると思う」と笑顔を見せた。

菅田は「最初はツッコミも見よう見まねでやっていた龍平が、漫才師として少しずつ成長していく過程を楽しみに見ていただけたらうれしいです」と話し、マギーから「見どころは筋肉じゃないんだ？」と聞かれると、「龍平になるために肩のトレーニングは結構しましたね」と回答。馬場からも「鍛えるためにずっとぶら下がってたよね」と明かされると、菅田はアピールポイントを「筋肉です！（笑）」とおちゃめにまとめた。

最後に観客に対し、菅田は「W主演ということで2つの楽しみ方があると思います。自分は龍平を演じているので、飛夫を見ていてすごく泣ける。でも龍平に注目するとまた違う気持ちで楽しめると思うので、1回は飛夫、次は龍平目線で観てもらえるとうれしいです」とコメント。馬場は「個性的なキャラクターたちが精一杯生きている姿を描いています。その一生懸命な姿が皆さんの心に響けば良いなと思いますし、辛いことや悩みがある人がこの作品を見て、悩んでいるのを馬鹿馬鹿しく思ってくれたら良いなと。たくさん笑っていただけたらうれしいです」と述べ、囲み取材を締めくくった。

上演時間は約1時間50分。東京公演は5月21日まで。そのあと6月2日から4日まで大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA TTホールにて上演される。