オージーフットボールの名門クラブを舞台にした「THE CLUB」スタート

ウォーキング・スタッフ プロデュース「David Williamson’s THE CLUB」が去る4月13日に東京・シアター711で開幕した。

本公演は、テレビドラマや映画の脚本も手がけるデヴィッド・ウィリアムソン作品を和田憲明の演出で立ち上げるもの。オージーフットボールの名門クラブ監督であるローリーは、フットボールとクラブの伝統を守るため、クラブハウスの中で起こるさまざまな“軋轢”に立ち向かうが……。

上演に際し演出の和田憲明は、セリフ量が多く、オーストラリアならではの要素、ニュアンス、時代性などを内包した本作を上演する難しさを述べつつ「試行錯誤して何とか原作の核と自分が思えるものに近づこうとすると、苦労だったものが楽しさに思えてきます。大体、日本語に翻訳されている海外の戯曲は、優れている作品だからこそ日本語に翻訳されるわけです。だから頑張れば頑張るほどその原作の持っている力が、私の能力以上の作品を創らせてくれる気がしてきます。それが私の考える翻訳物の魅力でしょうか」と述べている。

出演者には中西良太、石田佳央、池下重大、井上一馬、大平祐輝、久保田康祐が名を連ねた。上演時間は約2時間。公演は4月20日まで。