歌舞伎座「新・陰陽師」晴明役の中村隼人＆博雅役の市川染五郎が共演に期待

歌舞伎座新開場十周年記念「鳳凰祭四月大歌舞伎」昼の部より、「新・陰陽師 滝夜叉姫」に出演する中村隼人と市川染五郎のコメントが到着した。

「新・陰陽師 滝夜叉姫」では、夢枕獏の小説「陰陽師 瀧夜叉姫」を原作に、市川猿之助が脚本・演出を担う。本作で隼人は安倍晴明、染五郎は源博雅役を担当。隼人は染五郎について「自分よりひと回り下とは思えない落ち着きだったりとか、歌舞伎の舞台で共演したり、舞台を拝見して、雰囲気を持った俳優さんだなと思っているので、こういう機会に共演できることは本当にうれしいです。2人で行動する場面が多いので、いろいろと相談して作っていけたら」と語る。

これを受けた染五郎は、隼人との共演に「これまで共演の機会は少なかったのですが、舞台を拝見させていただいたりして、すごく明るさを持っていらっしゃるような気がしていて、そんなお兄さんがどんなふうに晴明を作られるのかがすごく楽しみです。親友という関係性ですので、お互い心を許して、2人の平和なシーンではリラックスした、落ち着いた空気感にできれば」と期待をのぞかせた。

上演に向け隼人は「晴明は物語の核を担う役だと思っているので、一本筋の通った、そして風情のある安倍晴明にしていきたい」、染五郎は「晴明が少し人間離れした人物でもありますので、僕はそれと対照的に博雅のピュアなところ、人間らしいところ、かわいらしいところというのを大事に、新しい博雅を作りたいなと思っています」と思いを述べた。公演は4月2日から27日まで東京・歌舞伎座で行われる。