シーラッハ「テロ」を手話裁判劇に、演出はピンク地底人3号

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神戸アートビレッジセンター(KAVC)プロデュース公演 手話裁判劇「テロ」が10月5日から10日まで、兵庫・神戸アートビレッジセンター KAVCホールにて上演される。

神戸アートビレッジセンター(KAVC)プロデュース公演 手話裁判劇「テロ」チラシ表

神戸アートビレッジセンター(KAVC)プロデュース公演 手話裁判劇「テロ」チラシ表

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これは、神戸アートビレッジセンターがプロデュースし、ピンク地底人 / ももちの世界のピンク地底人3号が演出を手がける舞台作品。KAVCでは同劇場の舞台芸術プログラムディレクターであるウォーリー木下のもと、2019年より次代を担うカンパニーを紹介する舞台芸術セレクション企画、KAVC FLAG COMPANYを実施しており、ピンク地底人3号率いるももちの世界は、「KAVC FLAG COMPANY 2019-2020」に選出されていた。

今回ピンク地底人3号は、フェルディナント・フォン・シーラッハの「テロ」を、ろう者、聴者、視覚障害者などオーディションで選出されたさまざまなバックボーンを持つ俳優と立ち上げる。

ピンク地底人3号(Photo by chanmi)

ピンク地底人3号(Photo by chanmi)[拡大]

山口文子(Photo by chanmi)

山口文子(Photo by chanmi)[拡大]

上演に向けてウォーリーは「今回の『テロ』で彼らがやろうとしているのは、まさしく『見たことのない稽古場』を作ろうとしていること。それはきっと後世に語り継がれ、そして継続されていく大きな芸術的事業になるだろう。これは手話を使った演劇ではなくて、人と人が出会いわかりあうための演劇である。だからきっと『テロ』なのだ」とコメント。さらに「3号君の手腕が発揮されるのはいつも戯曲と演出と稽古場がひとつの解を導き出すことで、今回の作品はそこに社会というタームもまざり、これほどまでに複雑で今日的な演目はないと期待している。必見」と期待を寄せる。

またピンク地底人3号は、本作のあるセリフから「ろう俳優の山口文子が法廷で手話をしている映像が浮かんだ。その瞬間、この戯曲を私の手で演出しなければならないと強く思った」と言い、「本番まで、幾多のハードルを飛び越えねばならない。考えるだけで気が遠くなるが、オーディションで集まって下さった俳優、スタッフの皆さんと一緒なら大丈夫だろう。楽しんでいきたい」と意気込みを述べている。

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神戸アートビレッジセンター(KAVC)プロデュース公演 手話裁判劇「テロ」

2022年10月5日(水)~10日(月・祝)
兵庫県 神戸アートビレッジセンター KAVCホール

原作:「テロ」フェルディナント・フォン・シーラッハ著 / 酒寄進一訳
演出:ピンク地底人3号
出演:山口文子、石原菜々子、北薗知輝、木下健、古賀麗良、庄崎隆志、関場理生、田川徳子、藤田沙矢夏、 宮川サキ、森川環

※庄崎隆志の「崎」は立つ崎(たつさき)が正式表記。

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しかく新聞 @shikaku_paper

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