演劇実験室◎万有引力、20年ぶりに寺山修司「盲人書簡」を上演

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演劇実験室◎万有引力「盲人書簡」が、5月27日から6月5日まで東京のザ・スズナリで上演される。

演劇実験室◎万有引力 第73回本公演「盲人書簡」チラシ表

演劇実験室◎万有引力 第73回本公演「盲人書簡」チラシ表

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寺山修司が作劇を手がけた「盲人書簡」は、寺山率いる天井棧敷が1973年にオランダで初演した作品。演劇実験室◎万有引力では、今回20年ぶりの上演となる。演出・音楽・美術をJ・A・シーザー、構成・共同演出を高田恵篤が担い、出演者には高田、伊野尾理枝、小林桂太、木下瑞穂、森ようこ、高橋優太、今村博、山田桜子、三俣遥河、内山日奈加らが名を連ねた。

森は「寺山さんの戯曲には、雰囲気は感じとれるが実際どういう意味だろう?と考えさせられる言葉が多く出てきます。それらは意味を超越し、“なんかよく分からないけどカッコイイ!!!”と惹きつける力と美しさがあります」「知らないことを恥じず、分からないことを恐れずに、分かりそうで分からない寺山さんの言葉達を、味わい噛み締め感じ取ろうと探し続けて、最後に、意味なんて関係ない!と放り出したい。その解き放たれたものを、是非『見て』頂きたいと思います!」とコメントした。

森ようこコメント

「ぼくは上海を眠ってしまった」

「あたしゃ地獄へお菓子を買いに!」

「もっと影絵を踊らせろ! 最後に出るのは鬼なんだ!」

寺山さんの戯曲には、雰囲気は感じとれるが実際どういう意味だろう?と考えさせられる言葉が多く出てきます。

それらは意味を超越し、“なんかよく分からないけどカッコイイ!!!”と惹きつける力と美しさがあります。

私たちは日常の中で、ものを見て、分かった気になり見逃していることが多くあります。もしも見えなかったら、

触ったり、匂いをかいだり、舐めてみたり、その「もの」について、もっと多角的に捉えようとするのではないか。

「見る」とは一体どういうことなのか。

寺山さんと創作を共にしてきたシーザーや恵篤さんと、寺山さんに会ったことのない私たちでは、

感じ方もきっと随分違っているでしょう。

(因みに私は寺山さんの言葉に、甲本ヒロトさんを感じます。)

知らないことを恥じず、分からないことを恐れずに、分かりそうで分からない寺山さんの言葉達を、味わい噛み締め感じ取ろうと探し続けて、

最後に、意味なんて関係ない!と放り出したい。その解き放たれたものを、是非「見て」頂きたいと思います!

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演劇実験室◎万有引力 第73回本公演「盲人書簡」

2022年5月27日(金)~6月5日(日)
東京都 ザ・スズナリ

作:寺山修司
演出・音楽・美術:J・A・シーザー
構成・共同演出:高田恵篤

出演:高田恵篤、伊野尾理枝、小林桂太、木下瑞穂、森ようこ、高橋優太、今村博、山田桜子、三俣遥河、内山日奈加 / 加藤一馬、前田倫、及川英恵、小川竜駆、佐々木陽菜乃、田中祐月、中野雄一朗、林浩太郎、mi-far、脇領真央、佐藤瑞姫

※演劇実験室◎万有引力の「◎」はすべて中が●、高田恵篤と高橋優太の「高」ははしご高が正式表記。

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※初出時、本文に誤りがありました。訂正してお詫びいたします。

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