ミュージカル「るろうに剣心 京都編」の製作発表記者会見が、本日3月29日に東京都内で開催された。
本作は、「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載された
会見には脚本・演出の
小池修一郎は原作の「京都編」について「極論を言えば、日本に平和をもたらすための戦いが描かれている。これまで私は、面白い物語やスペクタクルを楽しむ感覚で『るろうに剣心』に触れてきました。しかしここ最近の世界情勢を見ると『和月先生が作品に込めたメッセージは、こうして世界が動いているときに大変な意味を持つのだ』と改めて感じます」と思いを語る。さらに剣心役の小池徹平には「スレたところがまったくない。剣心が持つ純粋さは、作品全体を引っ張る大切な要素。役が要求する純粋さを体現できる俳優だと思います」と厚い信頼を寄せた。
殺陣パフォーマンスのあとに改めて登壇した小池徹平は「ようやく呼吸が落ち着いてきました。小池(修一郎)先生に今『歌って』と言われたら、けんかになるかも」と冗談を飛ばして記者を笑わせ、「今できる全力で戦ったので、もしパフォーマンスを観て『楽しそうだな』と思ってくださる方が1人でもいればうれしい」とコメント。上演に向けては「稽古に入ったばかりですが、どんな形で『るろうに剣心』を演じられるのか、カンパニー一同楽しみにしています」と期待を寄せた。
全身に包帯を巻いた志々雄の扮装で現れた黒羽は「少しでも早くこの包帯の暑さに慣れなくては。衣裳の下が汗でビチョビチョ」と笑いを誘う。黒羽は2020年の中止公演以来「志々雄を演じるのだという心の火は消えず、『いつかやりたい』と思いながら今日まで過ごした」と打ち明け、「音を上げずに最後までがんばります」と力強く述べた。加藤清史郎は「京都編」の魅力を「たくさんのキャラが剣心と対峙し、意志や正義をぶつけ合って成長するところ」と分析し、「僕が演じる宗次郎の成長にぜひ注目して。大きな劇場でしか見られない『るろうに剣心』をお届けできるよう精進します」と真摯に語った。
「筋トレで体重を5kg増やしました!」と笑顔を見せる岐洲は、日々の稽古開始前の5分間で、胸筋を鍛えていると言う。岐洲は「今度ぜひ皆さんとも一緒に筋トレしたい」と共演者に視線を送り、「左之助より左之助らしくなれるよう励みます」と抱負を述べた。今回が初舞台、初のミュージカル出演となる井頭は「ミュージカルを観て『舞台に立ちたい』と思ったことが、芸能界に入るきっかけでした」と出演の喜びをかみ締める。自身が演じる薫については「彼女の強さや可愛らしさ、剣心への思いをうまく表現したい」と話した。
ミュージカル初挑戦の鈴木は「不安とワクワクでいっぱい」と胸の内を明かし、「操と向き合い、日々ステップアップできるようがんばります。楽しみにしていてください」と呼びかける。あでやかな着物姿の伶美は「色っぽいお役なので、緊張感があります(笑)。裾さばきに気を付けて、所作を丁寧にしながら演じたい」と述べ、「妖艶さや一途さを大切に、駒形由美の生き様を表現できれば」と意気込んだ。また山口は「岐洲くんとは反対に、足腰のために体重を2kgほど落とそうかと……」と笑いを誘い、「小池(修一郎)先生を除けば、この中では僕が最年長(笑)。若者の足を引っ張らないよう、千秋楽まで駆け抜けたい」と言葉に力を込めた。
加藤和樹は身に着けた長いマントを示して「衣裳に“着られない”ようにがんばりたい」とコメント。比古清十郎については「人は何のために生きて何を残すのか。時代は違えど、それは現代にも通ずる考え方だと思います。比古として剣心に飛天御剣流をしっかり託したいですし、この舞台を次の世に残るような作品にしたい」と意欲をのぞかせた。
会見では原作の和月からのメッセージも代読された。和月は打診を受けたとき「原作でも人気の高いパートですが登場人物が多く、場面転換は目紛るしく、筋書きも複雑で舞台化はちょっと難しいのではないか」と思ったことを明かしつつ、「しかし、名も実も有る素晴らしい俳優陣とスタッフ、演劇好きの妻がベタ褒めする素晴らしい劇場、3回目とあって益々冴え渡る小池先生の素晴らしい辣腕と、素晴らしいの揃い踏みで今では公演が待ち遠しい限りです」と期待を述べた。
最後に小池徹平が「素敵な劇場で上演できる喜びをしっかりかみ締め、皆様に『るろうに剣心』をお届けできるよう励みます。応援よろしくお願いします!」とメッセージを送り、会見は終了した。公演は5月17日から6月24日までIHIステージアラウンド東京で行われる。
和月伸宏コメント
るろうに剣心の舞台化は宝塚版、前回と続き3回目の今回は満を持しての京都編。
原作でも人気の高いパートですが登場人物が多く、場面転換は目紛るしく、筋書きも複雑で舞台化はちょっと難しいのではないかと打診当初は思いました。
しかし、名も実も有る素晴らしい俳優陣とスタッフ、演劇好きの妻がベタ褒めする素晴らしい劇場、3回目とあって益々冴え渡る小池先生の素晴らしい辣腕と、素晴らしいの揃い踏みで今では公演が待ち遠しい限りです。
コロナ禍という大困難の中、実現に向けて尽力して下さった関係各位の皆様に心から感謝します。
自信を持って御送り出来るエンターテイメント ミュージカル「るろうに剣心 京都編」、感染対策をバッチリきめて是非劇場に御越し下さい。
ミュージカル「るろうに剣心 京都編」
2022年5月17日(火)~6月24日(金)
東京都 IHIステージアラウンド東京
原作:「るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-」
脚本・演出:
音楽:太田健、和田俊輔
出演:
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