人間は愚かで哀しくでも捨てたもんじゃない…ピッコロ劇団×G2「脚気にしやがれ！」

兵庫県立ピッコロ劇団 第72回公演 ピッコロシアタープロデュース「脚気にしやがれ！～近代日本最悪の病『脚気』奮闘記～」が2月18日から20日まで、兵庫・兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホールにて上演される。

これは、ピッコロシアターがプロデュースする企画の第13弾。G2が作・演出を手がけ、明治以降に流行した“脚気”をテーマにした物語が繰り広げられる。陸軍医・森林太郎のちの鴎外は、脚気に頭を悩ませていて……。G2は「何となく手に取った『脚気の歴史』という小冊子を読んだ衝撃を忘れません」と言い、「世界がコロナに襲われました。誰の発言が正しいのかわからない。病気に対する漠然とした恐怖。日本の医学・政治に対する不信感。その騒ぎの中で『これってどこかであったような』既視感と衝動が湧き上がりました」と創作のきっかけを語る。そして「最初に感じた衝撃と衝動をそのままに作り上げてゆく所存です。人間はなんて愚かで哀しく、でも捨てたもんじゃないぜ人間。そんな風に思える芝居になります。きっと」と意気込みを述べている。

出演者には岡田力、亀井妙子、木之下由香、谷口遼、浜崎大介、原竹志、平井久美子、風太郎、堀江勇気、三坂賢二郎、森万紀、森好文、吉村祐樹らピッコロ劇団員のほか楠見薫、坂口修一、村角ダイチ、市瀬由宇、酒井高陽、柴野航輝、竹内宏樹、三田みらのが名を連ねた。

※初出時、情報に誤りがありました。訂正してお詫びいたします。