何のために生まれてきたのか、松本祐子演出の大竹野正典作品「サヨナフ」延期公演決定

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オフィスコットーネプロデュース 大竹野正典没後10年記念公演第5弾「サヨナフ―ピストル連続射殺魔ノリオの青春」が3月11日から21日まで、東京・シアター711で上演される。

オフィスコットーネプロデュース 大竹野正典没後10年記念公演第5弾「サヨナフ―ピストル連続射殺魔ノリオの青春」チラシ表

オフィスコットーネプロデュース 大竹野正典没後10年記念公演第5弾「サヨナフ―ピストル連続射殺魔ノリオの青春」チラシ表

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本作は昨夏、大竹野正典の没後10年の集大成として上演が予定されていたが、新型コロナウイルスの影響で延期になっていた。本公演には文学座・松本祐子の演出のもと、池下重大、劇団俳優座の清水直子水野あや本間剛、吉田テツタ、スタジオライフの小野健太郎、深澤嵐辻親八が出演。1969年の連続ピストル射殺事件を引き起こした永山則夫の、死刑前夜の様子が描かれる。

松本は作品について、「『何のために自分は生まれて来たのか?』という存在に対する問いかけが細胞の叫びとともに繰り返されています」「7人に1人の割合で子供が貧困状態にあると言われている今こそ『サヨナフ』は多くのことを語りかけてくれると信じています」とコメントした。

また、永山則夫の母親と姉がそれぞれの半生を語る新作短編一人芝居「母姉アナザーストーリー」が、終演後、休憩を挟んで上演される。同作はJACROWの劇作家・中村ノブアキによって書き下ろされた。「サヨナフ―ピストル連続射殺魔ノリオの青春」のチケットは1月26日10:00に販売される。

松本祐子コメント

「サヨナフ」の演出を引き受けてから、永山則夫についての本を読み続けています。読めば読むほど思うのは、信じることを拒絶したくなるほどの貧困の連鎖を彼が被っていたということです。「何のために自分は生まれて来たのか?」という存在に対する問いかけが細胞の叫びとともに繰り返されています。大竹野正典さんがその叫びに自身の痛みや怒りを込めて描き出した作品を演出する機会を与えられたことは、これまで目を向けないで来たことに立ち向かう恐ろしさがあります。今も社会の片隅で気がつかれずにいる愛を乞う孤独な魂に、どちらの道を照らすことが出来るのか──7人に1人の割合で子供が貧困状態にあると言われている今こそ「サヨナフ」は多くのことを語りかけてくれると信じています。

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オフィスコットーネプロデュース 大竹野正典没後10年記念公演第5弾「サヨナフ―ピストル連続射殺魔ノリオの青春」

2022年3月11日(金)~21日(月・祝)
東京都 シアター711

作:大竹野正典
演出:松本祐子
出演:池下重大清水直子水野あや本間剛、吉田テツタ、小野健太郎、深澤嵐辻親八

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