モデルは実在の2人、serial number「すこたん！」延期公演に詩森ろば「愛しい物語になる」

serial number「すこたん！」が、10月28日から11月7日まで東京のザ・ポケットで上演される。

serial numberでは昨年6月に「すこたん！」を上演予定だったが、新型コロナウイルスの影響で公演中止に。詩森ろばが作・演出を担う同作では、性的マイノリティの人々を支援する団体「すこたんソーシャルサービス」創始者にして、長年のパートナー同士である伊藤悟氏と簗瀬竜太氏をモデルとした物語が展開する予定だった。

延期公演となる今回は、「すこたん！」のタイトルはそのままに、伊藤氏、簗瀬氏の友人でもある詩森が2人との対話をもとに、いちから台本を書き直した。劇中では、“サトル”と“リュウタ”が歩んだ1990年から2021年までの道のりや、2人と関わった8人の男性の“恋だったり恋じゃなかったりする”軌跡が描かれる。

詩森はチラシ裏に「とても愛しい物語になるのではないかという予感がします。そして、いろいろありましたが、ふたりとの時間は、相変わらず楽しく、辛い時間を生きるわたしを生かしてくれました。これは、男同士の恋が、圧倒的な対話を経て、人生を創り上げていく30年の話であると同時に、わたしの数少ない大切な大切な友人についての物語です」と思いをつづっている。

出演者には鈴木勝大、ペンギンプルペイルパイルズの近藤フクに加え、あひるなんちゃらの根津茂尚、佐野功、水戸芸術館専属劇団ACMの大内真智、中西晶、シヅマの辻井彰太、工藤孝生、河野賢治、吉田晴登が名を連ねた。なお本公演では、収録映像の配信も行われる。視聴料金は税込3000円。配信の詳細については後日アナウンスされる。