これは、1984年に公開された映画「ベスト・キッド」を原作に、脚本をオリジナル映画版も執筆したロバート・マーク・ケーメン、作詞・作曲をドリュー・ガスパリーニが担うミュージカル作品。振付をケオネ&マリ・マドリッド、衣装デザインを
カークウッド・パフォーミング・アーツ・センターでの上演は、ブロードウェイのトライアウト公演として実施される。上演決定に際し、宮本は「オン・ブロードウェイに再度、挑戦します! アジア人演出家初めてのオン・ブロードウェイ演出から来年で18年。アメリカの地方にある劇場からスタートし、オリジナルミュージカル『カラテ・キッド』で米・ニューヨークの最高峰を目指します」と思いを述べ、「4年前から、ワークショップを重ねて創り上げてきた今作は、2022年にはセントルイスで、その後ニューヨークで上演予定です。どうか、皆さん、この新たな挑戦を見守ってください、応援よろしくお願いいたします」とメッセージを送った。
また、前田は「この度『カラテ・キッド』、『ブロードウェイ』という夢の舞台のプロジェクトに参加させて頂ける事になり心拍数が高くなっております。皆様に素晴らしい作品をご覧いただけますよう、自ら多いに楽しみたいと願っております」とコメントしている。
宮本の全文コメントは以下の通り。
宮本亞門コメント
オン・ブロードウェイに再度、挑戦します! アジア人演出家初めてのオン・ブロードウェイ演出から来年で18年。アメリカの地方にある劇場からスタートし、オリジナルミュージカル「カラテ・キッド」で米・ニューヨークの最高峰を目指します。日本では「ベスト・キッド」で親しまれた80年代の映画のミュージカル化ですが、映画のミュージカル化は失敗作も多く、それだけに舞台版は映画とは違う現代の視点が必要です。
我々人類は今、あっという間にコロナ禍を経験して、不安の代償として、分断を高め、攻撃や殺戮を繰りかえしています。
そんな今だからこそ、私たちはこの舞台化で、未来を作っていく多くの人々に向けて、カラテ本来の「カラテに先手なし」の精神を広げたいのです。カラテは、技を先に仕掛ける事を戒めているのではなく、争い事自体を戒めているのです。内に秘めたる力と、謙譲の心、和の精神をもって人に接すれば争い事など起こらない事を説いているのです。ですから舞台化も、主人公ミヤギの沖縄の精神も入れこみ、武器を持たず、血も流さないカラテの精神を基盤とし、大切な人を守り、目的を持って自立して生きることの精神を描きます。
また、この作品に係るスタッフ・キャスト一人一人も、未来を信じ、劇場に来ていただける観客の心に希望の火を灯そうと本気で取り組んでいます。台本は映画の原作者でもあるロバート・ケーメン氏とは、彼の経験でもあるこのストーリーを今一度紐解きながら、現代人にどう伝わるかを模索しています。またドリュー・ガスパリーニ氏の音楽は、親しみやすく、またミヤギの世界を崇高に壮大で、カラフルに、また心にも触れる歌と、美しいラブストーリーを導きます。そして振付は、キオネ&マリらにお願いして、カラテとダンス、コンテンポラリーと伝統をミックスした新たなスタイルを創りだしてもらいます。
精神性と鍛錬で、本当の強さを身につけた少年が、自分自身を変え、周りを変えていく、世界初カラテアクション・ミュージカルコメディ「カラテ・キッド」は、必ずや、国を越えて、多くの人に共感が広がり、分断とは反対の、認め合う共鳴の世界を広げるでしょう。
4年前から、ワークショップを重ねて創り上げてきた今作は、2022年にはセントルイスで、その後ニューヨークで上演予定です。どうか、皆さん、この新たな挑戦を見守ってください、応援よろしくお願いいたします。
ミュージカル「カラテ・キッド」(英題:The Karate Kid - The Musical)
2022年5月25日(水)~7月3日(日)
アメリカ カークウッド・パフォーミング・アーツ・センター メイン劇場
脚本:ロバート・マーク・ケーメン
作詞・作曲:ドリュー・ガスパリーニ
演出:
振付:ケオネ&マリ・マドリッド
衣装デザイン:
ステージナタリー @stage_natalie
宮本亞門、新作ミュージカルでオン・ブロードウェイに挑戦!「カラテ・キッド」2022年上演(コメントあり)
https://t.co/i3eeB7zxp2 https://t.co/ERcdpS3DJh