「メリーさんの羊」開幕、演出の山下悟「芝居の魅力、美しさ、儚さ、そして楽しさを」

山の羊舎「メリーさんの羊」が昨日2月2日に開幕した。

別役実作「メリーさんの羊」は、初演を中村伸郎が演じ、その後三谷昇が受け継ぎ、2000年から12年にわたり上演を重ねてきた作品。三谷の引退を機に上演が途絶えていたが、今回は9年ぶりに新たなキャストで幕を開けた。

演出の山下悟は開幕に際し「この別役実さんの小品が持っている芝居というものの魅力、美しさ、儚さ、そして楽しさを客席にお届けしたい」とコメントしている。なお5日18:30開演回は観劇三昧LIVEにて生配信を実施。上演時間は1時間10分。公演は7日まで、東京・小劇場楽園にて行われる。

山下悟コメント

この「メリーさんの羊」を縁あって12年間皆さんに届けることができた。そして9年経ってまた新しいキャスティングで届け始めることができる。山口眞司のちょっと若返った駅長の夢。加藤頼君のここまでもと見せる潔癖さ。白石珠江さんの日々の生活に裏付けられた女性の芯の強さ。この別役実さんの小品が持っている芝居というものの魅力、美しさ、儚さ、そして楽しさを客席にお届けしたい。