團十郎白猿襲名披露の演目発表、海老蔵が抱負「伝統文化を継承していく」

市川海老蔵改め十三代目市川團十郎白猿襲名披露狂言および八代目市川新之助初舞台狂言の発表会見が、本日2月7日に東京都内で行われ、團十郎白猿を襲名する海老蔵、新之助を襲名する堀越勸玄、松竹の安孫子正代表取締役副社長が登壇した。

本日の会見で発表されたのは、團十郎白猿ならびに新之助の襲名披露興行として東京・歌舞伎座で行われる「五月大歌舞伎」「六月大歌舞伎」「七月大歌舞伎」の演目と一部配役。「五月大歌舞伎」昼の部では、團十郎白猿が武蔵坊弁慶を勤める「勧進帳」、夜の部では團十郎白猿による襲名披露口上、團十郎白猿が花川戸助六実は曽我五郎を勤める「助六由縁江戸桜」が披露される。

「六月大歌舞伎」昼の部の演目には、團十郎白猿と新之助による襲名披露口上、團十郎白猿が鎌倉権五郎景政を演じる「暫」、夜の部には、新之助が外郎売実は曽我五郎を演じる「外郎売」、團十郎白猿が武蔵坊弁慶を演じる「勧進帳」がラインナップされた。

また「七月大歌舞伎」の第1部では、團十郎白猿が大館左馬五郎を勤める「道成寺 押戻し」、團十郎白猿が五郎蔵を勤める「男伊達花廓」、第2部では、團十郎白猿が山樵斧蔵実は三田仕、新之助が怪童丸後に坂田金時を勤める「山姥」、團十郎白猿が悪七兵衛景清を勤める「景清」、第3部では、團十郎白猿が花川戸助六実は曽我五郎を勤める「助六由縁江戸桜」が上演される。

海老蔵は「團十郎白猿の襲名は、海老蔵を襲名するときとは重みが違う」と思いを噛み締めつつ、「昨年の『七月大歌舞伎』では、私が付き添う形で勸玄が『外郎売』を演じましたが、今年は彼1人で演じます。成田屋の伝統文化をレガシーとして次代に継承していけたら」と抱負を述べる。続く勸玄は「市川新之助を襲名させていただきます、堀越勸玄です。どうぞお願いします」と挨拶。「外郎売」を1人で演じる意気込みについて問われると、勸玄は「けっこう難しそうだなと思います」と答え、会場の空気を和ませた。