久保史緒里ら新キャストが力合わせて挑む、乃木坂46版「セラミュー」開幕

乃木坂46版「ミュージカル『美少女戦士セーラームーン』2019」が、昨日10月10日に東京・TOKYO DOME CITY HALLで開幕した。

ウォーリー木下が演出する本作は、「なかよし」（講談社）にて1991年に連載を開始した武内直子のマンガ「美少女戦士セーラームーン」を原作としたミュージカル。2018年に初演された乃木坂46版の再演となる今作では、新キャストの5人がセーラー5戦士を演じる。

昨日行われた初日会見には、セーラー5戦士役の5人と、タキシード仮面 / 地場衛役の石井美絵子、演出のウォーリーが出席。セーラームーン / 月野うさぎ役の久保史緒里は「緊張や不安もありますけど、今は楽しみっていう気持ちが強いです。皆さんと楽しく素敵な世界を時間を過ごせたら」と語り、セーラーマーキュリー / 水野亜美役の向井葉月は「ほかのキャストさんたちにご迷惑かけながらも、稽古をがんばってきました。今日はみんなで作り上げてきたものを精一杯出せるように、夢を届けられるようにがんばりたい」と意気込みを述べる。

セーラーマーズ / 火野レイ役の早川聖来は「たくさんのキャスト・スタッフの皆さんから『がんばろうね』と励ましていただいて、初日を迎えられたことをうれしく思います」と思いを明かし、セーラーヴィーナス / 愛野美奈子役の田村真佑は「毎日わからないことだらけで不安もあったけど、初日を迎えることができました。けがなく楽しく、舞台を作っていけたら」と展望を語った。

5人の中で一番先輩にあたるのが、セーラージュピター / 木野まこと役の伊藤純奈だ。伊藤は「今までやってきた舞台の中で、一番と言っていいほどキャスト同士で話し合いながら作り上げた作品です。緊張はするけど、みんながいるから心強い」とコメント。記者から稽古中に大変だったエピソードを問われると、「みんないい意味で手がかかる子たちで（笑）。タイプの違う妹が急に4人できたみたいな感じ」と笑顔で答えた。

乃木坂46版初演から出演している石井が「初日を迎えるのがこんなに楽しみな舞台は初めて。どうしたんだろうってくらいみんなが愛おしくて（笑）」と笑顔を見せると、乃木坂46の5人はうれしそうな表情を浮かべる。そしてウォーリーは「原作のキラキラとした世界観、女の子が憧れるキャラクターたちを現役のアイドルが演じるのは、改めて意味深い。二重三重の意味で楽しんでもらえたら」と観客に向けてアピールした。

上演時間は休憩ありの約3時間。TOKYO DOME CITY HALLでの公演は10月14日まで行われ、その後本作は、11月22日から24日まで中国・上海美■大戯院（MAJESTIC THEATRE）で上演される。

※美■大戯院の2文字目は、王へんに其が正式表記。