シアターコクーン・オンレパートリー2019「オイディプス」が、昨日10月7日に開幕した。
本作は、シアターコクーンが実施している「DISCOVER WORLD THEATRE」の第7弾。ソポクレス作のギリシャ悲劇を、今作が日本での初演出作品となるマシュー・ダンスターの翻案・演出で上演する。オイディプス役に
開幕に際し、海老蔵は「私自身にも大変刺激的な経験となっておりますが、観劇されるお客様にとっても心を動かされる2時間となると思います」とコメント。黒木は「今回、オイディプスを演じる海老蔵さんは、威厳があり狂気があり、その熱量に圧倒されます。悲劇に落ちていく姿は本当にオイディプスが現代に甦ったのではないかと感じさせてくれます」と海老蔵に信頼を寄せる。さらに森山は本作を「今までに観たことのない世界観になっているのでは」と表現し、観客の期待を煽った。上演時間は約1時間50分。公演は10月27日まで。
市川海老蔵コメント
英国からのクリエイティブ・チームに加え、演者は歌舞伎俳優と現代劇の俳優、そしてダンサーの方々を含む日英異種混成というカンパニー編成で、多様な意見をぶつけ合いながら、賑やかに、かつ繊細に作品を創り上げてきました。私自身にも大変刺激的な経験となっておりますが、観劇されるお客様にとっても心を動かされる2時間となると思います。
黒木瞳コメント
この作品はオイディプスの悲劇的な人生を描いていますが、私が演じるイオカステも妻であり、且つ母であったという衝撃的な運命を突きつけられます。今回、オイディプスを演じる海老蔵さんは、威厳があり狂気があり、その熱量に圧倒されます。悲劇に落ちていく姿は本当にオイディプスが現代に甦ったのではないかと感じさせてくれます。2000年以上前のギリシャ悲劇ですが、現代にも通じる普遍的な要素を、マシューを筆頭に英国からのクリエイティブスタッフによって、2019年版のオイディプスとしてどのように完成するのか、私も客席から観てみたいものです。
森山未來コメント
海老蔵さん演じるオイディプスや黒木さん演じるイオカステを始め、一人ひとりの役者の方々が魅力的なのはもちろん、荒唐無稽な物語の中で、マシューのロジカルな演出、ジョンの近未来の世界観を写した舞台セット、そして僕たちが演じるコロスの存在感がどうマッチングしていくのか。今までに観たことのない世界観になっているのでは、と感じます。
Bunkamura30周年記念 シアターコクーン・オンレパートリー2019 DISCOVER WORLD THEATRE vol.7「オイディプス」
2019年10月7日(月)~27日(日)
東京都 Bunkamura シアターコクーン
原作:ソポクレス
翻案・演出:マシュー・ダンスター
翻訳:木内宏昌
美術・衣装:ジョン・ボウサー
振付:シャーロット・ブルーム
出演:
※高畠美野の「高」ははしご高が正式表記。
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