本日8月2日に、「ブラッケン・ムーア ~荒地の亡霊~」プレビュー公演が東京・シアター1010で開幕。これに先駆け、昨日1日に囲み取材とゲネプロが行われた。
幕が上がると、舞台上には1930年代のイギリスの邸宅をイメージした、重厚な舞台美術が設置されていた。作中では、風もないのに揺らぐカーテンや、暗闇の中に突然姿を現すテレンスなど、驚きのある演出が物語を盛り上げる。また稲光を表す照明や雷鳴の効果音、窓を滴る本水の雨などが、屋敷に漂う不穏な空気を色濃く描き出した。
本作には岡田らのほか、
ゲネプロ前に実施された囲み取材には岡田、木村、益岡が登場。岡田は少年エドガーにとりつかれたテレンスの役作りを「10歳から12歳くらいの子供をたくさん見て、動きやしゃべり方、声の高さを参考にした」と語る。今回が本作の日本初演となることには「プレッシャーを感じないよう、あまり考えないようにしていましたが……(演出の)上村さんについていきたい、演劇を教えてもらいたいという気持ちで関わらせていただきました」と真摯に話した。
木村はエリザベスを演じるにあたり「薄幸な役ですが、彼女の持つ強さや悲しみ、闇が変化していくところを表現できたら」と意気込みを述べる。また岡田の印象を尋ねられると「彼が演じる悪い役をよく見ていたので『怖い方なのかな』と思ったら、雨の中で捨てられた子犬みたいでかわいい(笑)」と会見場を和ませ、「誠実で真面目。立ち稽古の初日から台本を手放していて、私も触発されました」と笑顔を見せた。
益岡は自身が演じるハロルドを「『男はこうあるべき』と言っている彼は、実はその考えに深く捕らわれている」と紹介。本作については「この作品はサスペンスではありますが、根底にあるテーマは愛情だと思います」と分析する。見どころについては「ネタバレなのでお話しできませんが(笑)、終盤で驚天動地の内容が語られます!」とアピールした。
最後に岡田が「これは愛と喪失、再生を軸に動いていく物語です。言葉の力を皆さんの脳にお伝えできたら。1カ月学んだことを100%、お客様にお届けしたいと思います」と挨拶し、会見は終了した。
「ブラッケン・ムーア ~荒地の亡霊~」のプレビュー公演は8月4日まで行われ、その後6日に長野・ホクト文化ホール、8・9日に愛知・日本特殊陶業市民会館 ビレッジホール、11日に静岡・静岡市清水文化会館(マリナート)、14日から27日まで東京・シアタークリエ、30日から9月1日まで大阪の梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティで上演される。
「ブラッケン・ムーア ~荒地の亡霊~」
2019年8月2日(金)~4日(日)※プレビュー公演
東京都 シアター1010
2019年8月6日(火)
長野県 ホクト文化ホール
2019年8月8日(木)・9日(金)
愛知県 日本特殊陶業市民会館 ビレッジホール
2019年8月11日(日・祝)
静岡県 静岡市清水文化会館(マリナート)
2019年8月14日(水)~27日(火)
東京都 シアタークリエ
2019年8月30日(金)~9月1日(日)
大阪府 梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ
作:アレクシ・ケイ・キャンベル
翻訳:広田敦郎
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