「全62公演、何回も観に来て」テニミュ3rd「全国大会 青学vs立海」前編が開幕

「ミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズン 全国大会 青学（せいがく）vs立海 前編」が、昨日7月11日に東京・TOKYO DOME CITY HALLにて開幕。これに先駆け、同日ゲネプロと囲み取材が行われた。

全国大会決勝戦の模様が描かれる本作では、越前リョーマ役の阿久津仁愛、手塚国光役の青木瞭ら青学（せいがく）チームと、幸村精市役の立石俊樹、真田弦一郎役の田鶴翔吾ら立海チームが激戦を繰り広げる。青学と立海のほか、全国大会準決勝で青学に敗退した四天宝寺の面々も登場。既存の楽曲に加え、7曲の新曲が披露される。

ゲネプロ後に行われた囲み取材には、阿久津、青木、立石、田鶴のほか、白石蔵ノ介役の増子敦貴が出席した。阿久津は「今年もテニミュの夏がやってまいりました」と挨拶しつつ、「今回はみんな本公演を経験しているメンバーなので、だからこその熱量があります。全62公演と、僕も経験したことのない公演数なのですが、全力で駆け抜けます」と意気込みを語る。田鶴は、関東大会が描かれた「青学vs立海」公演以来約2年ぶりに立海が舞台に戻ってきたことに触れ、「満足する公演は毎回していますが、それがゴールではないということを改めて全員で認識しあい、向上心を持ちながらケガなく走り切りたい」と言葉に力を込めた。

四天宝寺として決勝戦を見届ける役どころの増子は、「試合の臨場感や白熱した様子を、四天宝寺らしいやり方でお伝えしたい。あと、僕らは日替わり演出もあるので。62公演も（笑）。細かすぎて面白いと思うので、楽しみにしててください」とコメント。

本作の見どころについて聞かれた青木は「最初から最後までなんですけど……（笑）」と回答し、会場の笑いを誘いつつ、「手塚と真田の試合ですね。試合の熱をどう表現しようか（田鶴と）2人で話し合いながら作り上げたので、注目していただければ」とアピールした。続く立石は、「前作の関東大会は幸村が不在だったのですが、今回は幸村が完全復活。彼を軸とした立海の新しい姿を皆さんにお届けできるかと思います」と真摯に述べた。

最後に阿久津は、「令和初のテニミュです。どんどん進化していると思うので、演出に負けないように必死で食らいついていきます。また、1人1人にドラマがあるので、何回観に来ても楽しめるかと。全62公演、よろしくお願いします！」と観客に呼びかけた。

上演時間は休憩を含む約2時間30分。東京公演は7月21日まで。その後、大阪、愛知、福岡、宮城での公演を経て、9月19日から29日にTOKYO DOME CITY HALLにて東京凱旋公演が行われる。なお9月29日の千秋楽にはライブビューイングも実施される。