“悪魔的ヒロイン“の姿を描く「サロメ」は、原作をオスカー・ワイルド、作曲をリヒャルト・シュトラウスが手がけたオペラ。魅力的な少女サロメは、義父ヘロデ王の誘いをはねつけて預言者ヨカナーンに求愛する。ヨナカーンに拒まれたサロメは彼の首を求め……。東京二期会とドイツ・ハンブルク州立歌劇場の共同制作となる今回の公演では、指揮をセバスティアン・ヴァイグレ、演出をヴィリー・デッカーが担当する。
上演時間は休憩なしの約1時間40分。公演は6月9日まで。
ヴィリー・デッカー コメント
サロメは非常に退廃的な環境にあって、純粋で悪のない女性です。しかし周りからは放置されて、愛情を感じたことがありません。
そこに、ヨカナーンが現れます。他の人とは違う神聖さがあったのです。サロメの愛情への憧れは全てヨカナーンに注がれることになります。彼こそが救いを求めることのできる唯一の存在であると。
処刑されたヨカナーンの首にキスをする事で、サロメは全ての希望と絶望を満たす。そうして、現実的な次元を超えて、精神的な次元の結びつきを達成するのです。この瞬間、このオペラのテーマである愛と死の結合があらわれるのです。
東京二期会オペラ劇場 ハンブルク州立歌劇場との共同制作公演「サロメ(新制作)」
2019年6月5日(水)~9日(日)
東京都 東京文化会館 大ホール
原作:オスカー・ワイルド
ドイツ語台本:ヘドヴィッヒ・ラッハマン
作曲:リヒャルト・シュトラウス
指揮:セバスティアン・ヴァイグレ
演出:ヴィリー・デッカー
東京二期会のほかの記事
リンク
- オペラ公演ラインアップ「サロメ」 - 東京二期会
※記事公開から5年以上経過しているため、セキュリティ考慮の上、リンクをオフにしています。
三浦沙良 @saramiura
【公演レポート】東京二期会×ハンブルク州立歌劇場が共同制作「サロメ」本日開幕(コメントあり) - ステージナタリー https://t.co/olZcN58t3z