青年座「安楽病棟」開幕、磯村純「はめられる限りのピースをはめてきた」

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劇団青年座「安楽病棟」が、本日6月22日に東京・本多劇場で開幕する。

劇団青年座 第232回公演「安楽病棟」より。(撮影:坂本正郁)

劇団青年座 第232回公演「安楽病棟」より。(撮影:坂本正郁)

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劇団青年座 第232回公演「安楽病棟」より。(撮影:坂本正郁)

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精神科医で小説家の帚木蓬生による「安楽病棟」を原作とした本作は、脚本を温泉ドラゴンのシライケイタ、演出を青年座の磯村純が手がける作品。さまざまな症状の老人たちが暮らす認知症病棟で1人の老人が亡くなり、その後、相次いで患者が急死する。それらの死に疑惑を抱いた若い看護師は、事実の裏に隠された終末期医療に対するある思いを知り……。

劇団青年座 第232回公演「安楽病棟」より。(撮影:坂本正郁)

劇団青年座 第232回公演「安楽病棟」より。(撮影:坂本正郁)[拡大]

開幕にあたり、磯村は「演劇創作はよくパズルに例えられる。稽古場ではめられる限りのピースをはめてきた。そして最後の1ピースは稽古場ではどうしてもはめられない『観客の目』である。初日を迎え初めて完成する『安楽病棟』を目撃するのが今から楽しみである」とコメントした。上演時間は途中休憩15分を含む2時間10分を予定。公演は7月1日まで。

磯村純コメント

新作の初日は落ち着かない。
青年座は創作劇の上演を旗印に立ち上がった劇団だ。
先輩達はこの緊張感を60年以上ずっと感じて来たのだろう。
そして座歴の長い先輩でも初日の前は胸騒ぎがするという。
演劇創作はよくパズルに例えられる。
稽古場ではめられる限りのピースをはめてきた。
そして最後の1ピースは稽古場ではどうしてもはめられない「観客の目」である。
初日を迎え初めて完成する「安楽病棟」を目撃するのが今から楽しみである。

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劇団青年座 第232回公演「安楽病棟」

2018年6月22日(金)~7月1日(日)
東京都 本多劇場

原作:帚木蓬生「安楽病棟」(新潮文庫)
脚本:シライケイタ
演出:磯村純

キャスト

柴木:藤夏子
池辺:山本与志恵
長富:阪上和子
石蔵:岩倉高子
松川:五味多恵子
高倉:井口恭子
花栗:吉本選江
坂東:堀部隆一
吉岡:名取幸政
室伏:嶋崎伸夫
下野:永幡洋
三須:山野史人
菊本:児玉謙次

城野:小暮智美
浅井:津田真澄
山口:世奈
三田:鹿野宗健
香月:石母田史朗
理恵:橋本菜摘
茂雄:長克巳
佐和子:野沢由香里

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