実在のホスピスと医師をモデルに描く、劇団民藝の新作「野の花ものがたり」

63

劇団民藝「野の花ものがたり 徳永進『野の花通信』より」が、2月4日から14日まで東京・紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYAにて上演される。

劇団民藝「野の花ものがたり 徳永進『野の花通信』より」チラシ表

劇団民藝「野の花ものがたり 徳永進『野の花通信』より」チラシ表

大きなサイズで見る(全2件)

鳥取市内に実在するホスピスをもとにした、ふたくちつよしの新作を中島裕一郎が演出する本作。人生最期の時間を豊かに過ごしてもらおうと建てられた“野の花診療所”を舞台に、「23時間あらゆる患者さんに対応します!」を掲げる医師と患者家族の姿が描かれる。

登場する医師のモデルは、実際に“野の花診療所”を建て、現在も終末期医療に携わっている徳永進氏。「この劇が、日本人の死への思いに小さな変化を生じる一作になれば」とコメントする徳永氏を「徳丸進」役として演じるのは、杉本孝次だ。このほか、安田正利、松田史朗、横島亘、みやざこ夏穂、和田啓作、箕浦康子、白石珠江、桜井明美、大越弥生、藤巻るも、新澤泉、飯野遠、加塩まり亜が出演する。

徳永進コメント

生きることへの案内

医療の場(臨床)では死は日常的な現象。戦時下でない平和時の死とは言え、死のまわりには両者を隔てない悲しみ、がある。
医者になったころから、死を前にして身も心も凍てつき、所作も言葉も失う日本人の姿を見てきた。もう少し自由でやわらかな空気を病室に届けることはできないか、と思ってきた。
医療者への死の教育の不足、だけでは事は済まない。死については様々な先人たちが表現してきた。詩人、音楽家、写真家、哲学者、冒険家、ジャーナリスト、宇宙学者。演劇も古くから死を大切な課題にしている。独特な表現方法が、死の本質を違う角度から差し出してきたのだと思う。死への案内は、同時に生きることへの案内。臨床は他から学ばなければならない。
この劇が、日本人の死への思いに小さな変化を生じる一作になれば、と思う。

この記事の画像(全2件)

劇団民藝「野の花ものがたり 徳永進『野の花通信』より」

2017年2月4日(土)~14日(火)
東京都 紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA

作:ふたくちつよし
演出:中島裕一郎
出演:安田正利、杉本孝次、松田史朗、横島亘、みやざこ夏穂、和田啓作、箕浦康子、白石珠江、桜井明美、大越弥生、藤巻るも、新澤泉、飯野遠、加塩まり亜

リンク

関連記事