無隣館若手自主vol.15柳生企画「メゾンの泡」舞台は分断された架空の国

「メゾンの泡」が2017年1月7日から11日まで東京・アトリエ春風舎にて上演される。

演劇ユニット・女の子には内緒の柳生二千翔が、平田オリザによる演劇人育成機関「こまばアゴラ演劇学校“無隣館”」の自主企画公演として上演する本作。地上が汚染されほとんどの人間が地下の巨大な集合住宅に居を構えている世界を舞台に、分断された人々を描く。部屋の数が限られているため、一定の住民税を支払えない市民たちは引き続き地上での暮らしを余儀なくされ……。

今年2016年度の「せんだい短編戯曲賞」最終候補にもノミネートされている柳生が、同じく無隣館に所属する出演者、うらじぬの、鶴田理紗、林ちゑ、吉田庸と創作する本作に注目だ。上演に際し柳生は、「様々な形態で上演を重ねてきた経験を活かしながら、改めて劇場での発表に挑戦します」と意気込みを述べている。チケットは本日11月20日発売。

柳生二千翔コメント

新作「メゾンの泡」は、地下と地上で分断された架空の国を舞台に、一つのコミュニティの中で他者を受け入れるとは何かを描きながら、改めて共同体の可能性について考えたいと思います。 ラジオドラマを聞きながらの街散策やラブホテルだった施設を活かしての上演、今年は元小学校の校庭で発表するなど様々な形態で上演を重ねてきた経験を活かしながら、改めて劇場での発表に挑戦します。関係者・スタッフ一同、皆さまのご来場心よりお待ちしております。