状況劇場の問題作を合法的に上演、劇団唐ゼミ☆「腰巻お仙 振袖火事の巻」

劇団唐ゼミ☆が、「腰巻お仙 振袖火事の巻」を10月7日から12日まで東京・新宿中央公園にて上演する。

唐十郎率いる状況劇場が、1969年に東京都の不認可を押し切り強行上演した本作。300人を超える機動隊が出動し、終演後は唐をはじめとする劇団幹部が逮捕されるにいたった伝説的な作品だ。このたび新宿区の許可を得て、新宿中央公園の水の広場に仮設される特設劇場での合法的な公演が実現した。

物語の舞台は新宿、中学3年の円谷芳一は幼なじみの片桐仙子に恋していたが、仙子は娼婦に身を落としていく。自らの非力を悟った芳一は、自衛隊へ入隊。その1年後に芳一が再会したのは、さらに変貌を遂げた仙子・腰巻お仙だった……。47年ぶり同場所にて上演される「腰巻お仙 振袖火事の巻」が、現代の社会情勢を前にどんな変貌を遂げるのか、期待しよう。

なお9月28日17:00より、神奈川・横浜国立大学8号館裏 特設テント劇場にて公開稽古あり。