涙の手紙リレーに衝撃写真も？「セラミュー」を卒業した5戦士が再集結

2016年2月28日 23:43 25 1 ステージナタリー編集部

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「ミュージカル『美少女戦士セーラームーン』-Un Nouveau Voyage-」のDVD発売を記念したイベント「セーラー5戦士同窓会！」が、本日2月28日に東京・池袋のニコニコ本社にて行われた。

左から高橋ユウ、小山百代、大久保聡美、七木奏音、坂田しおり。

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昨年10月をもってミュージカル「美少女戦士セーラームーン」を卒業した、セーラームーン／月野うさぎ役の大久保聡美、セーラーマーキュリー／水野亜美役の小山百代、セーラーマーズ／火野レイ役の七木奏音、セーラージュピター／木野まこと役の高橋ユウ、セーラーヴィーナス／愛野美奈子役の坂田しおり。ピンク色のこたつが置かれたステージ上へ5人が現れると、席を埋めた観客たちは拍手で出迎える。5人は「卒業ぶりだね」「（いつもは衣装だったので）私服っていうのが新鮮だよね」と仲睦まじく目線を合わせ、こたつに入ってから「月にかわっておしおきよ！」とそれぞれにポーズを決めた。

「自画自賛シーン」を笑顔で鑑賞するキャストたち。［拡大］

続けて5人は順番に「-Un Nouveau Voyage-」の中でそれぞれ「自画自賛したいシーン」を発表し、小山は亜美が流暢な英語を披露するシーンと、自分のアカペラから曲が始まるシーンを挙げた。「海外からのお客さんもたくさんいたので、毎日袖で出る直前までブツブツ練習していました。テルル役のさだもも（佐達ももこ）ちゃんが英語が堪能なので、マンツーマンレッスンを受けて。あとアカペラのシーンは、私が歌う前に音が消えるので、音を見失わないように、かすかに残っていた音をずっと頭に残してがんばりました」と裏話を披露。これには「鳥肌たった！」と周りからも絶賛の声が上がった。

大久保聡美［拡大］

また大久保はスーパーセーラームーンになってファラオ90の前に飛び込んでいくシーンについて、「千秋楽は自分じゃないみたいだったんです。うさぎちゃんと一体化したのが自分で感じられて、この身体の中から出てるのかってくらいパワーがとめどなく溢れ出たんですよね」と、役と自分が同化した瞬間について語り、これにはほかの4人も「すごいパワーだったよね」と口を揃える。

サングラスにマスクと、怪しい出で立ちの坂田を切り取った写真。［拡大］

続いて「スクープ！5戦士流出写真」というコーナーへ。坂田がサングラスにディズニーランドのお土産でもらったというキャラクターのマスクを着用して劇場に向かう怪しげな姿や、七木が楽屋でカワウソの模様があしらわれたパックを着用した様子など、5人の知られざる顔を暴露する写真の数々が次々と公開されていく。大久保はなぜか3枚もの写真が紹介されてしまい、前屈が全然できないほどの身体の固さを暴かれると、実際に舞台上で前屈を披露。それに負けじと並んでみせた坂田も引けをとらない身体の固さで、「よくその固さであれだけ踊れますね！」と司会にツッコまれていた。

体の固さは五十歩百歩の様子の、大久保と坂田（手前）。［拡大］

そして「卒業しても仲良し5戦士お手紙リレー」のコーナーへ。5戦士が作品に登場する順番で、それぞれ自分の次に登場するキャラクターを演じた人に手紙を書くというルールのもと行われた。最初は大久保が小山への手紙を朗読。オーディションでの出会いに始まり、さまざまな思い出を語り、「出会ってからまだ2年しか経ってないなんて嘘みたいだね。きっとこういうのを親友っていうんだよね」と涙を誘いつつ、「いつも札幌からじゃがポックル買ってきてくれてありがとう。小山大好き！じゃがポックル大好き！」と照れ隠しにも聞こえるような発言で、天真爛漫さを発揮した。

その後も思い出のエピソードの数々を織り交ぜつつ、3年間苦楽を共にした仲間だからこそ書ける感動的な手紙が次々に読み上げられ、会場のあちこちからすすり泣く声が。坂田は大久保に「初めて会ったときはまだ聡美は高校生で、その美しさに制服が負けていると思いました。ひまわりのような人で、底抜けに明るい人というイメージでしたが、ほぼ365日連絡を取り合っている私からすると、誰よりも大人で、物事を深く考える人でした。会うだけで安心する、占い師のようなポジションには嫉妬すらしています。お互いずっとよき理解者でありたいです」と語ると、それを受けた大久保は「私、友達に親友って伝えてもらったことがなくて、初めて伝えてくれたのがしーちゃんで。しーちゃんと出会ってからすごく世界が広がったんです。しーちゃんは私を変えてくれた人で、革命家です」と語り、強い絆を覗かせた。

こたつの中でポーズを決める5人。左から高橋ユウ、小山百代、大久保聡美、七木奏音、坂田しおり。［拡大］

終盤には「美少女戦士セーラームーン」の公式ファンクラブ「Pretty Guardians」の発足とそれにともなうイベントの開催が、原作担当の小佐野文雄氏のビデオレターによって発表され、大きな歓声が上がる。出演者たちは最後にそれぞれファンへの感謝を述べ、大久保が「改めてまた私たち5人の絆が深まったイベントになったんじゃないかなとすごくうれしく思います。DVDを何回も何回も何回も観て、一生余韻に浸ってください！」とメッセージを送り、大きな拍手の中イベントは締めくくられた。

ミュージカル「美少女戦士セーラームーン」の新作公演は、今秋東京・AiiA 2.5 Theater Tokyoにて上演される。

なおコミックナタリーでは「ミュージカル『美少女戦士セーラームーン』-Un Nouveau Voyage-」の特集記事を展開中。5戦士キャストが、戦士としての3年間や「セーラームーン」という作品にかける思いを語り合っている。