「セラミューの夏」が来たら実感するかも

──Twitterやブログを拝見していると、卒業してからもすごく頻繁に集まっているなあと思うんですが、全員揃うのは……。

大久保聡美　セラミューの千秋楽以来かな？

高橋ユウ　全員はね。もも（小山）が札幌だから。

小山百代　私としーちゃん（坂田）だけ、卒業ぶりですね。

七木奏音　「変わらないね」って感じだよね。「髪伸びたね！」って思うくらい（笑）。

──卒業して4カ月が経ちましたが（参照：セラミュー5戦士が涙と笑顔で卒業「3年間、たくさんの愛をありがとう」）、この4カ月間は早かったですが、長かったですか？

大久保　あっという間だったけど、すごい前のことにも感じるし……。表現できないな。

七木　5年前くらいに感じます。

坂田しおり　そんな経った？（笑）

七木　そんな経った。それくらい、公演していたことが懐かしく感じる。

坂田　私は最近のことのように感じるな。セラミューの千秋楽の次の日からほかのお仕事をしていて、目まぐるしかったのもあるんだけど。ファンの方も常に「今は違うお仕事をがんばってるけど、セラミューのしーちゃんとまた違った姿を観られるのがうれしいです」とか言ってくれて、セラミューが原点っていうところを常に忘れないでいるからかな。「セーラームーン」のグッズに囲まれて生きてるというのもあるけど（笑）。「まだ続くんじゃないの？」ぐらいに思っちゃってます。

高橋　それはある。去年も一昨年も、公演が終わってしばらく会わない時期っていうのはあったから、そのテンションだよね。

──毎年、公演は夏から秋にかけてでしたもんね。

七木　「セラミューの夏が来るな」っていつも思ってた。

坂田　そう！ だからこれから夏が来て、みんなと会わなくなったら（卒業を）実感するのかもしれません。

七木　夏になったら遊ぼうー！

高橋　会いまくりたい。私たちのセラミューしよ？

一同　あははは（笑）。

「卒業っていう事実を変えてみせる！」

──卒業することを知らされたのは、いつだったんですか？

大久保　去年の4月とかだったかな？

七木　ホントは5人全員、（制作元の）ネルケ（プランニング）さんから直接お話してもらうはずだったんですけど、予定が合わなくて、私とユウちゃんだけ直接。

高橋　「大事な話があるから」って言われて、怖かったよね。なんとなく、卒業だろうな……って勘づいてはいたんですけど、いざスタッフさんから「この公演をもって卒業になります」って言われた瞬間に実感が湧いて、涙が出ました。みんなはどうだったの？

小山　私は札幌にいて、事務所の人から聞いたんですけど……。みんながどのタイミングで聞いてるかわからないから、自分の気持ちよりも「みんなはどう思ってるんだろう」って考えてた気が。

大久保　私としーちゃんは、「話があります」って言われたときに即LINEで連絡を取り合ったよね。「こういう感じ、初めてじゃない!?」って、

坂田　5パターンくらい、可能性を編み出したんだよね（笑）。卒業も考えたけど、誰かスタッフさんが変わるんじゃないかとか、いろいろ。で、一番悲しいパターンだった。やっぱり卒業だったって聞いた瞬間に、さーとん（大久保）にすぐ電話して。電車の乗り換えでギリギリだったのに。

大久保　もう放心状態。泣いたよね。

坂田　うん。でも私たち、なかなか認めなかったよね。「いや、大丈夫、卒業っていう事実を、私たちは変えてみせる！」って。

一同　あははは（笑）。

坂田　どうしたら卒業しないで残れるか、っていう作戦会議を始めた（笑）。

──では卒業を受け入れたのは、どのあたりだったんでしょうか。

大久保　公演の幕が上がってからも、私はまだ全然でした。認められないっていうか、受け入れられなくて。千秋楽になって、大卒業式をやっている最中に、すごく気持ちよく、卒業できる気分だなっていうのがようやく自分の中に湧いてきて。最後の最後で、卒業を受け入れることができましたね。でもそれでも、私たちが戦士であることの名残が今もまだあって。たぶん次のセラミューが動き出したときにようやく、「あ、終わったんだ」って感じるんじゃないかなと思ってます。

高橋　きっとそのときだねえ。実感するんだろうな。