ストレイテナー×9mmが赤坂で熱狂の直接対決

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ストレイテナーが全国4会場で行った対バンツアー「STRAIGHTENER presents "BROKEN SCENE" TOUR」のファイナル公演が、昨日8月18日に赤坂BLITZで開催された。

2組はともに赤坂に本社を移転したEMIミュージックに所属。ホリエも「EMI対決です(笑)」とネタにしていた。

2組はともに赤坂に本社を移転したEMIミュージックに所属。ホリエも「EMI対決です(笑)」とネタにしていた。

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このツアーは名古屋でthe band apart、広島でSPECIAL OTHERS、大阪でASPARAGUSを迎えて開催。ジャンルやシーンを問わず、ストレイテナーのメンバーが「カッコいい!」と思うバンドを迎えてきたツアー最終日、赤坂での対バンには9mm Parabellum Bulletが選ばれた。ライブでの盛り上がりのすさまじさではロックシーンでも1、2を争う両バンドの競演とあって、この日のフロアには開演前から異様な熱気が漂っていた。

先攻を務めるのは9mm Parabellum Bullet。赤いライトに照らされてステージに現れた彼らを見た途端、地鳴りのような大歓声が響き渡る。「(teenage)Disaster」でスタートしたライブは、2曲目の「Discommunication」で早くもヒートアップ。赤坂BLITZを埋め尽くしたオーディエンスは、4人の打ち鳴らす爆音に乗ってモッシュとダイブを繰り返す。

そんなフロアとは対照的に、メンバーの演奏からは冷静さすら感じられる。彼らの持ち味であるアグレッシブなパフォーマンスはそのままに、会場の空気を自在にコントロールするような落ち着きをうかがわせるサウンドを鳴らす4人。ライブバンドとしての確実な成長を、彼らの代表曲とも言えるこのナンバーでアピールした。

途中、菅原卓郎(Vo, G)は10月15日リリースのアルバム「VAMPIRE」について「とてもいいアルバムができたので、楽しみにしていてください」と話し、その中から新曲「The Revenge of Surf Queen」を披露。サーフミュージックのテイストを取り入れたマイナーコードのこの曲では、それぞれの卓越したプレイをじっくりと楽しむことができた。

菅原はこの日のイベントタイトルについて「BROKEN SCENEってカッコいいよね。まだ俺には言えねえわ(笑)」と笑わせ、「音楽は気分を変えるためにあると思うんで、今日はみんなをいい気分にして帰したいです!」と宣言し、ライブ後半戦に突入。「marvelous」では滝善充(G)が上手袖のスピーカーに飛び乗って客を煽り、「Talking Machine」で菅原が「踊れー!!」と絶叫。ラストを飾った「Punishment」ではこの日一番の数のダイバーが宙を舞い、熱狂のうちに9mmのステージが終了した。

続いてストレイテナーが登場。ホリエアツシ(Vo, G)を先頭に姿を見せた3人からは、怒涛の対バン3連戦を戦ってきた自信があふれている。1曲目の「The Novemberist」でその雄大なサウンドをじっくりと聴かせた後、2曲目の「DISCOGRAPHY」でオーディエンスを熱狂の渦に叩き込む。緩急自在のステージで、彼らもまた最強のライブバンドであることをフロアにアピールしていく。

幻想的なライティングとともに披露された「ALIBI」、安定感を増した日向秀和(B)とナカヤマシンペイ(Dr)のリズム隊のグルーヴが印象的な「Dead Head Beat」など、彼らの幅広くかつ強固なサウンドが赤坂BLITZに鳴り響く。この日の会場、赤坂BLITZについてホリエは「赤坂BLITZが復活したんだけど、前にオープンしてたときはストレイテナーはライブができなかったんですが…まあ単に売れてなかったんで(笑)。でもいろいろ思い出があって、RADIOHEADを観に来たときに赤坂で飲んじゃって終電がなくなったりしました(笑)。みんなは終電がなくならないように気をつけてね」と、ステージ上から振り返った。

続いてはホリエがキーボードを弾き語りする「SIX DAY WONDER」「MARCH」を連続で披露。彼の演奏もライブを重ねるごとにレベルアップし、伸びやかなボーカルとあいまって情感すら漂わせる魅力的な音色を響き渡らせた。その後のMCでは「夏フェスが終わったら、またレコーディングに戻ります。そして秋ぐらいには次の動きを発表できると思います」と話し、オーディエンスからは大歓声が沸き起こった。

そして「アゲていきます!」というホリエの力強い叫びの後、ステージはいよいよ終盤戦へ。「TODAY」「Melodic Storm」「TRAIN」「MAGIC WORDS」とパワフルな代表曲を立て続けに演奏し、フロアを狂喜させる。すべての音が鳴り止んだ後、ナカヤマはフロアから煽られるままにダイブ。この日の熱狂の余韻を、ファンとともに楽しんでいた。

強烈なアンコールの拍手に応えて、3人は再びステージへ。ホリエは「ここ、楽屋が上の階だからみんなの声が全然聞こえなくて…それでスタッフにお客のテンションが高井戸か下高井戸か訊いたら高井戸だって言うんで、アンコールやります!」と、彼ならではのユーモアセンスを感じさせる表現でアンコールに突入。「FREE」「YES,SIR」の2曲を連続して披露し、最強のライブバンド2組による狂乱の宴を華々しく締めくくった。

2008年8月18日 赤坂BLITZ「STRAIGHTENER presents "BROKEN SCENE" TOUR」セットリスト

9mm Parabellum Bullet

01.(teenage)Disaster
02.Discommunication
03.Wildpitch
04.Psychopolis
05.Sleepwalk
06.Sundome
07.The Revenge of Surf Queen
08.farther
09.Supernova
10.Termination
11.The World
12.marvelous
13.Talking Machine
14.sector
15.Punishment

ストレイテナー

01.The Novemberist
02.DISCOGRAPHY
03.AFTER THE CALM
04.ALIBI
05.Dead Head Beat
06.SPEEDGUN
07.BERSERKER TUNE
08.KILLER TUNE [Natural Born Killer Tune Mix]
09.SIX DAY WONDER
10.MARCH
11.TODAY
12.Melodic Storm
13.TRAIN
14.MAGIC WORDS
En-01.FREE
En-02.YES,SIR

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音楽ナタリー @natalie_mu

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