笑顔あり涙あり歌謡ショーあり!Lienelが“始まりの場所”で斜め上の成長刻んだ3rdツアー

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Lienelの3rdライブツアー「Lienel a go-go!」が昨日5月10日に大阪・Zepp Namba(OSAKA)でファイナルを迎えた。本稿では6日に行われた東京・Zepp Haneda(TOKYO)公演の夜公演の模様をレポートする。

Lienel(撮影:米山三郎)

Lienel(撮影:米山三郎)

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個性光る自己紹介曲でLienとひとつに

Lienel(撮影:米山三郎)

Lienel(撮影:米山三郎)[拡大]

リリースイベント「Lienel a go-go!」を2月にスタートさせ、約4カ月にわたり初訪問の土地を含む津々浦々でライブを行ってきたLienel。リリイベの“最終地点”となったのが、この東阪Zeppツアーだ。Zepp Hanedaは2023年12月に彼らが1stワンマンライブを行った会場。早々にチケットが完売した本ツアーにて、6人は満員のLien(Lienelファンの呼称)の前で堂々たるパフォーマンスを繰り広げた。なお本公演の模様はU-NEXTにて生配信も行われた。

武田創世(撮影:米山三郎)

武田創世(撮影:米山三郎)[拡大]

4月にリリースされた1stアルバム「罪と罰」表題曲のミュージックビデオを用いたオープニング映像を経て、パステルピンクの衣装のLienelがステージに姿を現し、会場が大歓声に包まれる。1stワンマンぶりの金髪にした森田璃空が歩み出てくると、ペンライトの揺れるフロアがひと際ヒートアップした。そしてビートの効いたアッパーチューン「UNKNOWN GROOVE」で勢いよくライブがスタート。武田創世が囁く「No Limit」に場内が大いに沸き立つ。「盛り上がる準備、できてますかー!?」というリーダー・芳賀柊斗の声に続いて披露されたのは、ラップでメンバー1人ひとりを紹介する未発表曲「We are Lienel!!!!!!」。個性の光る紹介とコール&レスポンスで、場内に笑顔と一体感が広がる。続くユーロビート調の「恋のFIRE! FIRE!! FIRE!!!」がLienのテンションを際限なく引き上げた。

6人が放つまばゆい光──歌謡ショー、開幕

高岡ミロ(撮影:米山三郎)

高岡ミロ(撮影:米山三郎)[拡大]

高岡ミロが「今日はたくさんのものを用意しています。いろんな景色を見に行きましょう」と告げ、春ソング「花鳥風月」へとつなぐ。和傘を用いたパフォーマンスが優雅なこの曲では、近藤駿太が落ちサビをしっとりと歌い上げた。エネルギッシュなサマーチューン「ギラサマ」では一転、ジャケットを脱いで激しいヒップホップダンスを繰り広げながら笑顔を弾けさせる6人に、Lienの視線が釘付けになる。2023年秋にリリースされたスタイリッシュな「kimito」では武田のフェイクが冒頭を彩り、ハイチェアに腰かけるダンスが彼らの大人びた側面を強調。高桑真之の「俺だけ見てろって」というセリフにフロアから黄色い声が飛び交った。その後、アクティングを交えたダンスがキュートなウインターソング「セカイイチ」を披露したLienel。計4曲で四季折々の風景を情感豊かに表現してみせた。

「Lienel歌謡ショー」の様子。(撮影:米山三郎)

「Lienel歌謡ショー」の様子。(撮影:米山三郎)[拡大]

芳賀柊斗(撮影:米山三郎)

芳賀柊斗(撮影:米山三郎)[拡大]

風情あふれるブロックに続き、スパンコールシャツ、パンタロン、羽のついたヘッドアクセサリーという昭和アイドルのようなスタイルに着替えたLienelが登場。Lienから人気が高いという歌謡曲調のナンバーや“トンチキソング”を連ねた「Lienel歌謡ショー」が開幕し、場内のボルテージが急上昇した。スパンコールシャツでステージライトを浴びる6人は、1人ひとりがさながらミラーボール。まばゆい光を放ち、底抜けの明るさをたたえながら「妄想劇場」「じれったいKISS」を次々に披露する。「ジュリアの口づけ」ではスーッと頭上に降りてきたハットを被り、スタンドマイクで妖しく歌唱した彼ら。キザっぽさ増し増しの「Mr.Sister」を経て、愛惜の念に駆られる思いを歌う「罪と罰」を狂おしそうにパフォーマンスした。そんな熱狂の時間はメンバーが上手、下手、そして中央に向かって深々とお辞儀をして、喝采の中で幕引きに。直前のブロックとのギャップも含め、“EBiDANで一番おしゃれなグループ”というコンセプトで結成された彼らが遂げている斜め上の成長が、Lienの胸に深く刻まれた。

Lienの声援をエネルギーに変えて

続いて3人ずつの着替え&MCタイムへ。芳賀、近藤、武田の3人は「朝風呂に入るなら、朝ごはんの前? あと?」について徹底議論。「汚れてもいいようにパジャマでごはんを食べたいから、あと派」という芳賀&近藤に対し、武田が「パジャマがかわいいそう!」と猛抗議した。高岡、森田、高桑の3人によるトークでは、森田が「僕って天然ですか?」とLienに質問。「アイスをスプーンではなくフォークで食べてしまい、2口目でおかしなことに気付いた」というエピソードを披露し、会場中から「かわいい!」の声を浴びた。全員がカジュアルでポップな衣装に着替え終わったところで、森田が「ここから、違う景色を見に行きましょう!」と呼びかけ、パフォーマンスが再開した。

「Lienel 3rd Live Tour 2025『Lienel a go-go!』」の様子。(撮影:米山三郎)

「Lienel 3rd Live Tour 2025『Lienel a go-go!』」の様子。(撮影:米山三郎)[拡大]

ライブ終盤もパワーみなぎるLienelは、Lienの声援をエネルギーに変えながらノンストップでパフォーマンスを展開。夜公演限定で披露された「Beautiful Music」「フルムーン」をはじめ、ゲームのような世界観やダンスがコミカルな「アンチハート」、「未体験…」のパートが熱狂を生む「Neo ROMANTIC」などのナンバーを畳みかける。“わちゃわちゃ感”たっぷりの「親指☆Evolution!」を披露したのち、芳賀が「楽しかったですかー!? このイベントでたくさんの絆を作ることができたと思います。皆さんは特別な存在です」と語り、「Lienel a go-go!」のテーマソングである「Go Around The World」をラストナンバーとしてタイトルコール。前向きなメッセージの詰まったこの曲をさわやかに届けた6人は、深々とお辞儀をしてステージをあとにした。

いろんな感情を持てるのはLienがいるから

近藤駿太(撮影:米山三郎)

近藤駿太(撮影:米山三郎)[拡大]

「No Limit, No Rules」でにぎやかに始まったアンコールでは、1人ひとりがLienに感謝の言葉を贈る。「Lienelとしてどうすればいいのか、自分の中でわかったツアーだった」という高岡は、途中で感極まり「『Go Around The World』で涙腺が崩壊しちゃって……」と告白。支えてくれる周囲の人々やメンバーへの感謝を述べつつ「こうしていろんな感情を持てるのはLienの皆さんがいるからなんですよ。1stワンマンライブでも言ったけど、本当にリスペクトしています。まだまだ成長して大きなステージに立てたらうれしいです。またツアーの機会があったらどんな予定を弾いてでも遊びに来てください! ありがとうございました!」と笑顔で語りかけた。近藤は「ミロがウルウル来たと言っていて、Lienの中にも泣いている方がいて。僕は笑顔で帰ってほしいから、ロビーで“幸せになれる壺”を10万円で売っていますので……」と冗談めかして会場の爆笑をさらう。「こうして笑顔で帰っていただけたらうれしいです! 今日はありがとうございました!」と彼らしいユーモアあふれる挨拶でLienを楽しませた。

森田璃空(撮影:米山三郎)

森田璃空(撮影:米山三郎)[拡大]

武田は「Lienの皆さんがたくさん集まってくれて、楽しい環境で活動できていることに感謝しなきゃなと思います」と丁寧に言葉を紡ぎ、「日本語難しい……」と言葉に詰まった場面では「I Love You」「I Need You」と言語を変えて黄色い声をほしいままにする。最後に「どこまでもついてきてくれたら今よりも楽しい景色を見せられる自信があります。気軽に遊びに来てもらえたらと思います! ありがとうございました!」と頼もしいメッセージを送った。森田は「Zepp Hanedaという“始まりの場所”に立てたことが何よりうれしいです。前回はめちゃくちゃ緊張していたんですけど、同じステージに立った今日はLienの皆さんの思い1つひとつが僕の胸にしっかり届きました」と1stワンマンを振り返りつつコメント。「僕はライブが一番大好きで、今日もたくさんの幸せを感じることができました。これからもLienelでいてよかったと思いたいし、応援していてよかったと思ってもらえるように全力で前に進んで行きますので、よろしくお願いします!」とさらなる飛躍を宣言した。

高桑真之(撮影:米山三郎)

高桑真之(撮影:米山三郎)[拡大]

「言いたいことがたくさんあって、すごく考えてスマホにメモしていたんですよ。でも、全部飛んだ」と打ち明けたのは高桑。「皆さん、今日、楽しかったですかー!?」とLienに問いかけ、大きな歓声を浴びた彼は「それが聞けただけで僕はうれしいです。ありがとうございます。またツアーがあったら絶対に絶対に来てください!」と笑顔を見せた。そしてリーダー芳賀は約4カ月にわたるリリースイベントを振り返り「ステージから1人ひとりの顔が見えるんですよ。笑顔になってくれたり、セクシーな曲では『キャー!』っていう表情とか。ちゃんと僕たちのことを見てくれているのがすごくうれしくて」と述懐。「“歌謡ショー”、面白かったですよね?」と問いかけ、大きな拍手を浴びると「Lienelはおしゃれなグループとして活動してるんですけど、面白くて見応えのあるライブをたくさんやっているので、また一緒に時間を過ごせたらと思います。ありがとうございました」と思いを伝えた。

そしてLienelは、希望に満ちあふれた「Hop Step Jump!」を高く飛び跳ねながらパフォーマンス。最後の瞬間までLienとの時間を全力で楽しみ、本公演の幕を下ろした。なお、メンバーが去ったステージのスクリーンでは東名阪ホールツアー「Lienel 4th Live Tour 2025『Miracle』」の開催が発表され、Lienを歓喜させた。オフィシャルファンクラブではチケットの先行抽選予約を受付中。

ライブレポート
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セットリスト

「Lienel 3rd Live Tour 2025『Lienel a go-go!』」2025年5月6日 Zepp Haneda(TOKYO)夜公演

01. UNKNOWN GROOVE
02. We are Lienel!!!!!!
03. 恋は罪ですか?
04. 恋のFIRE! FIRE!! FIRE!!!
05. 花鳥風月
06. ギラサマ
07. kimito
08. セカイイチ
09. 妄想劇場
10. じれったいKISS
11. ジュリアの口づけ
12. Mr.Sister
13. 罪と罰
14. Beautiful Music
15. フルムーン
16. アンチハート
17. 純情シンドローム
18. Neo ROMANTIC
19. 親指☆Evolution!
20. Go Around The World
<アンコール>
21. No Limit, No Rules
22. Hop Step Jump!

公演情報

Lienel 4th Live Tour 2025「Miracle」

2025年9月13日(土)大阪府 NHK大阪ホール
OPEN 17:00 / START 18:00

2025年9月27日(土)愛知県 Niterra日本特殊陶業市民会館 ビレッジホール
OPEN 18:00 / START 19:00

2025年9月28日(日)愛知県 Niterra日本特殊陶業市民会館 ビレッジホール
OPEN 17:00 / START 18:00

2025年10月13日(月・祝)東京都 LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)
[第1部]OPEN 14:00 / START 15:00
[第2部]OPEN 18:00 / START 19:00

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かえるのぺろ🐸🎀 @kaerunopero

Lienel最高に楽しかったーーーー!🙏🏻💗
ナタリーさんありがとうございます! https://t.co/40GuaRrAlc

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