JO1が東京ドーム2DAYSで10万人動員、叶えた夢の先に見える新しい景色へ

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JO1が4月20、21日に東京・東京ドーム公演「JO1DER SHOW 2025 ‘WHEREVER WE ARE‘ IN TOKYO DOME」を開催した。この記事では昨日21日に行われた公演の模様をレポートする。

「JO1DER SHOW 2025 ‘WHEREVER WE ARE‘ IN TOKYO DOME」の様子。(c)LAPONE ENTERTAINMENT

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ユニット曲で見せた新たな可能性

JO1 (c)LAPONE ENTERTAINMENT

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JO1は昨年11月からライブツアー「JO1DER SHOW 2024 ‘WHEREVER WE ARE’」を開催。今年2月から3月にかけて、全6都市8公演のワールドツアー「JO1 WORLD TOUR JO1DER SHOW 2025 ‘WHEREVER WE ARE’」を行った。そして彼らは「WHEREVER WE ARE」のファイナルとして、夢の1つだった単独での東京ドームのステージへ。2日間で約10万人を動員し、東京ドームを満員のJAM(JO1ファンの呼称)で埋め尽くした。

「JO1DER SHOW 2025 ‘WHEREVER WE ARE‘ IN TOKYO DOME」の様子。(c)LAPONE ENTERTAINMENT

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激しい炎が吹き上がる中、車を模したステージに豆原一成が登場。「Are you ready? 東京ドーム!」と豆原が叫ぶと、大歓声に包まれながらメンバーが次々とポップアップで勢いよくステージに姿を現した。11人はバンドが奏でるファンキーなサウンドに乗せて「Love seeker」で勢いよくライブをスタート。グルーヴ感のあるダンスでさっそくJAMの視線をさらったあと、「HAPPY UNBIRTHDAY」ではダンサーを交えた華やかなショーを繰り広げた。

ライブ序盤から勢いを加速させるように疾走感あふれるナンバー「Move The Soul」をパフォーマンスしたJO1。「GrandMaster」ではオーディエンスが360°囲むセンターステージに進み出て軽やかにステップを踏み、佐藤が「萌え萌えキュン!」と愛嬌たっぷりに両手でハートマークを作る場面もあった。そして11人は余裕感たっぷりに「WHERE DO WE GO」を披露。アウトロでは1人ずつ東京ドームの花道をレッドカーペットのごとく堂々と歩いた。

「JO1DER SHOW 2025 ‘WHEREVER WE ARE‘ IN TOKYO DOME」の様子。(c)LAPONE ENTERTAINMENT

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水色の衣装にチェンジしたメンバーは2チームに分かれて、「Aqua」の幻想的なトラックをバックに流麗なダンスを展開。最後に川尻蓮が瞳から一筋の涙が流れる指の動きを見せたのと同時に「ICY」がスタートし、メンバーの一挙一動に地鳴りのような歓声がドームに響き渡った。挨拶コーナーでは金城碧海が「やっとの東京ドーム公演ということで、みんな拍手! おめでとう!」と手を叩く。前日に暴走キャラから王様キャラに転向したという鶴房汐恩はJAMに向けて「大好きですよ」と甘い言葉をささやくも、すぐさま勇ましい声で「盛り上がれますかー!」と叫んで「汗、鼻水全部垂らして暴れていきましょう!」と元気いっぱいに告げた。大平祥生は顔を手で覆ってから愛嬌たっぷりのキュートな表情をあらわにし、黄色い歓声を浴びる。すると豆原も真似をして顔を手で覆ったあとに愛らしい変顔を披露し、「JO1の変顔担当、豆原一成です!」と宣言してみせた。その後メンバーは月に照らされた水面をバックに、哀愁を帯びたギターが印象的なアレンジで「Black Out」を歌唱。アンニュイな空気をまといながら切なくも美しい歌声を響かせ、「Love & Hate」では愛と憎しみが共存する恋心を表現した。

ライブ中盤にはユニットコーナーが設けられ、まずは白のロング丈の衣装を身にまとった川尻、佐藤、豆原が4月2日にリリースされたJO1のベストアルバム「BE CLASSIC」収録のユニット曲「EZPZ」を披露した。オープニングでは川尻が鋭い眼差しで刀を手にし、豆原は身ひとつで戦いに挑む。佐藤景瑚が貫禄のある佇まいで煙管をくわえると、黒い服をまとったダンサーが和傘を使ってパフォーマンスした。3人は琴を取り入れたサウンドに乗せて歌い踊ると、途中でダンサーを引き連れて花道を一気にダッシュ。炎の演出に彩られながらセンターステージで爆発的なダンスパフォーマンスを見せ、東京ドームを熱気で満たした。続いてDJセットに入った“DJ豆原”が「まだまだ声出せますよね? お前ら声出せますか!」とJAMを煽り、「So What」を投下。これを皮切りにDJ豆原のプレイをバックに、メンバーがユニット曲、ソロ曲を届けた。左右の階段に現れた川尻と川西拓実は息ぴったりにラップを繰り広げて会場を大きく沸かせる。白岩瑠姫と金城は強い意思をリリックに込めて放ち、背中合わせでステージを終えた。鶴房はソロでの熱のこもったラップで会場を盛り上げるも、途中で宇宙人たちにさらわれてしまう。最後には川尻、白岩、金城、鶴房がステージに集合し、「Eyes On Me」を熱唱してDJセットでのパフォーマンスを締めくくった。続いて與那城奨(G)、河野純喜(G)、木全翔也(B)、佐藤(Dr)、大平(Key)という編成で6人がバンド演奏を披露。青春感のあるラブソング「Mad In Love」をさわやかに奏でた。

一生愛すことを誓います

ユニット曲の話でひとしきり盛り上がったあと、白岩は「JAMの皆さんのおかげで、僕たちJO1、無事に5周年を迎えることができました。デビューしたときにJAMというファンネームを決めましたが、その意味の1つに『会場を満杯にする』という思いがありました。今日本最高峰の場所でJAMを満杯に埋めています!」と“詰め込む”という意味を持つファンネームに言及。「ここまでくるのに5年かかりましたよ。最初は会社と一緒に、僕たちは0からスタートしました。デビューして2年間、人前でパフォーマンスすることがなかったです。いっぱい失敗しました。もう無理かな、向いてないんじゃないかなと思いました。なんで人の『好き』という言葉はなかなか信じられないのに、人に1回『嫌い』って言われたらすぐに信じてしまうんだろうって思いました」とコロナ禍に始まった道のりを振り返る。そして白岩は「でも、そんなつらい思いをするのは僕たちJO1だけでいいと思っています。僕たちを支えてくれてるJAMのみんなを、僕たちは一生愛すことを誓います。もしこの先、何かつらいことがあって、もう無理かも、しんどい、泣きたいと思ったとき、僕たちのことを思い出してください。僕たちはずっと皆さんのそばにいます。あなたの悲しむ要素のすべてを僕が奪います。JAMが悲しむすべての要素から僕が守ります」と誓い、「なので、ずっとJAMのそばで、JO1という花を咲かせてもいいですか? ずっと変わらずに愛してくれますか? そんな日が1日でも続いたら、めちゃくちゃ幸せです」と優しく微笑んだ。

「ここにいるすべての人が、僕にとってもJO1にとっても大切です。そんな思いのこもった曲を聴いてください」という白岩の言葉に続いて、11人が花道に一列になって歌唱したのは「Blooming Again」。柔らかな表情を浮かべたメンバーはJAMへの愛情にあふれた温かな歌声を響かせ、アウトロで鶴房は「皆さん今日は来ていただきありがとうございます。僕は瑠姫くんみたいにうまいことは言えないんですけど、JO1の5周年に単独公演ができたこと、本当に感謝しています。そして、僕の大好きな曲である『Blooming Again』ができて幸せでした」とまっすぐに思いを伝えた。さらにメンバーがセンターステージに作られた段差に腰掛け、そっと歌い上げたのはストリングスバラード曲「君のまま」。彼らはオーディエンスに優しく寄り添うように、ありのままの自分でいてほしいというメッセージを送った。

「JO1DER SHOW 2025 ‘WHEREVER WE ARE‘ IN TOKYO DOME」の様子。(c)LAPONE ENTERTAINMENT

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その後、駅を模したセットに河野が登場してロングトーンを響かせると、ベストアルバム収録のユニット曲「Be There For You」がスタート。シャボン玉が漂うファンタスティックな世界観の中で、河野、與那城、白岩、大平、鶴房の5人がスケール感のあるバンドサウンドに乗せて、愛情と優しさをストレートにJAMに届けた。さらに川西、不全、金城が赤い車に乗って客席に登場し、会場を回りながらラップナンバー「Hottie with the Hot Tea」を披露。センターステージにたどり着くと、炎が吹き上がる舞台でエネルギッシュにリリックを放った。

「JO1DER SHOW 2025 ‘WHEREVER WE ARE‘ IN TOKYO DOME」の様子。(c)LAPONE ENTERTAINMENT

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ライブ終盤を迎え、JO1は「Speed of Light」を皮切りにリミックスメドレーで畳み掛けるように楽曲を投下。激しい炎の演出を交えながら迫力のあるダンスパフォーマンスを繰り広げ、割れんばかりの歓声を巻き起こす。ラストに「Walk It Like | Talk It」を熱唱してメドレーを締めくくると、あまりのハードなセットリストに息も絶え絶えのメンバーが続出するも、11人は汗を流しながら充実した表情を浮かべた。最後にはベートーヴェンの「運命」をサンプリングした新曲「BE CLASSIC」をダンサーとともに披露。クラシックと現代音楽を融合させたサウンドをバックにダイナミックなダンスを展開してステージを去って行った。

もっと高いところへ、僕たちと歩いていきましょう

「JO1DER SHOW 2025 ‘WHEREVER WE ARE‘ IN TOKYO DOME」の様子。(c)LAPONE ENTERTAINMENT

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アンコールでは東京ドームのステージに立つ心境や、印象的な出来事、今後の夢を語るメンバーのソロインタビュー映像が流れた。誰1人欠けることなく東京ドームにたどり着いた喜び、挑戦心を忘れずに頂点を目指して駆け抜けてきた5年間の思い出が11人の口からあふれ出す。そんな中、次なる目標を聞かれると、メンバーは口をそろえて「ドームツアー」という夢を掲げた。映像が終わると、メンバーを乗せた2台の車がステージの左右から登場し、客席をゆっくりと回る。11人は楽しげに会場をドライブしながら「Test Drive」を歌い、JAMの笑顔を近く見ながら「NEWSmile」「Get Inside Me」「With Us」をメドレーで届けた。

「無限大(INFINITY) 2025」として、大切なデビュー曲を成長した姿で力強く歌い踊ったJO1。最後の1曲を残し、メンバーが1人ずつ挨拶を行った。金城は「この東京ドームに立つまで、長い時間をともに過ごしてきましたね。終わるのが早くて、すごくあっけなくて、でも楽しくて……もっと一緒にいたいです」と素直な思いを言葉にし、「本当にたくさんの人に支えられて僕たち11人はここに立てています。そういう気持ちを僕は一生忘れないで、東京ドームよりもっと大きな場所へ、世界へ羽ばたいていきたいなって心から思います」と目を輝かせた。

豆原は「東京ドームに5万人の方が来てくださってるんですけど、こんなに大きいステージでパフォーマンスができていることをありがたく思っています。JO1がでかくなっていくにつれて、僕はJO1というものに恐怖を感じることがあります。JO1がでかくなっていくと、ステージを踏む自分に責任が伴ってくるし、こんなでかいところに立つ自分はどんなパフォーマンスをしたらいいのかなと悩むときもあります。10人の仲間がすごくカッコいいからこそ、自分が何か足りてないんじゃないかなと思うような瞬間もあります」と本音を吐露。そして「でも、こうやってこのステージに立ったときにこんなにもたくさんの方に支えられているんだなということをこの2日間すごく感じました。僕にとって10人のメンバーは相棒であり仲間であり、ともに進んでいく家族のようなものなので、これからも絶対にこの11人で、ここにいる皆さんとともに、もっと高いステージに行きたいと思います。僕の力が足りないときもあると思うんですけど、そういうときは隣のメンバーが引っ張ってくれると思いますし、それにただついていくだけと思うので、これからも僕と11人のJO1をよろしくお願いいたします」とまっすぐな眼差しで語った。

川西は「最近ワールドツアーも終えてここに来たんですけど、すごく矛盾してる気持ちがあって。僕らJO1はもっともっと上に行きたい、大きい会場でやりたいと思って活動してるんですけど、こういう大きな会場に立つと、できるだけ皆さんの近くで会いたいという思いがあって。この気持ちは矛盾していて、解決法がなくて悔しいなと考えていました。でも、僕らは絶対帰ってくるから。みんなのところに。だから心配しないで、『ただいま』と『お帰り』をいつまでも言い合えたらなと思います」とJAMに語りかけ、「このライブが終わる瞬間にJO1の第1章が終わって、第2章が始まると思います。皆さんついてきてくれますか? 一緒に行こうよ!」と呼びかけた。

「JO1DER SHOW 2025 ‘WHEREVER WE ARE‘ IN TOKYO DOME」の様子。(c)LAPONE ENTERTAINMENT

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河野は「ほんまに僕は幸せ者やなと思います。アンミカさんが言ってたんですけど、人は1日に6万回選択するらしいんですよ。朝起きて何を飲むかとか。そんな小さな選択を積み重ねた結果、今この人生があると思う。僕は6年前にオーディションを受けると決めてよかったなと思います。今日JAMの皆さんもいろんな選択を経てこの場に来てくれてると思うんですけど、その選択が皆さんを幸せに導けていたらうれしいなと思います」と笑顔で述べた。

白岩は「幸せってこういうことを言うんだなって今日実感しました。そしてメンバーが11人ちゃんとそろってこのステージに立ててること、JAMの皆さんが幸せそうに笑ってるのを見れたことをうれしく思っています」と朗らかに話し、「皆さんにも『人のためになりたい』とか『有名になりたい』とか1人ひとりたくさん夢があると思います。今日俺の友達も観に来てるけど、いろんな夢を追って、日々生きてると思います。俺は先に夢を叶えました。なので、次はあなたの番です。僕はずっとここで待ってます。お互いまた成長した姿で会いたいなと思います。そして、またもう1回忘れそうになったときに、『やっぱり瑠姫やばいな。JO1やばいな』って思い出させるためにここに戻ってくるので、そのときはまたよろしくお願いいたします」とメッセージを送った。

川尻は「毎日絶対後悔ないって言い切れる人ってなかなかいないと思うんですよ。でも、70点の日があっても120点の日があっても、間違いなく毎日前に進んでいますよね。僕たちもそうやってここまで来ました。前に進んで進んで、東京ドームに来ました。5周年を迎えました」と話し始めるも、涙をこぼれそうになったため、客席に一度背を向ける。それでもあふれる涙はこらえきれず、川尻は声を詰まらせながら「間違いなく前に進んで、ここに旗を刺しました。そうやって立てた旗を増やしていって、後ろを振り向いたときにきれいな景色が待っていると思います。皆さんとならもっともっと遠くに行けると思うので、これからも一緒に進んでいきましょう。これからもたくさん旗立てていこうぜ!」と意気込んだ。

木全は「最近部屋の掃除をしていまして、たまたまオーディションのときの僕たちが写ってる雑誌を見返しました。そのときの自分って本当に落ち込みすぎていたというか、ネガティブだったんですよ。何してもダメだろうなとか、こんなの僕できるわけないよとか思ってるタイプだったんですね」とオーディション当時を振り返り、「けど、こうやってデビューして10人の仲間とスタッフの皆さんとJAMのみんなとこんな大きな舞台でこんなにたくさんの人たちの前で堂々とパフォーマンスできてる自分と重ねたときに、すごい成長できたなって。『どうしてだろう?』って思ったら、やっぱりJAMがずっと支えてきてくれたからなんだなと思いました。ここで1つ大きな夢を僕たちは叶えましたけど、僕たちまだまだでっかい夢を叶えたいので、僕たちと一緒にこれからも最高の旅をしてくれますか?」と呼びかけた。

鶴房は「昨日デビュー初期のマネージャーが観に来てくれていて、ひさしぶりに会えたんです。そしたら『汐恩、1stファンミーティングのときに読んだ公約の手紙、俺持ってたわ』って言われて。昨日手紙をもらって読んだら、もちろん紙なので古くなってはいたんですけど、文字で残るのっていいなと思いました」としみじみと語り、「東京ドーム、6年目にして立てました! 長々としゃべっちゃったんだけど、本当に幸せです。みんなありがとう!」と声を弾ませた。

大平は「僕たちの存在があなたの光になればいいし、僕たちの活動が夢を与えられていたらいいなと思います。僕自身、ずっと昔から親にコンサートに連れて行ってもらってたんですけど、途中からステージを観ながら『なんで俺は立てないんだよ』って思うようになって。『絶対俺も立ってやる』って決めて、幼いながら逆算して、『あそこに立つためにはどこにチャンスが落ちてる?』と動いてきました。今日僕たちのパフォーマンスを観て、夢を持ってもらえたらうれしいなと思います。途中でくじけてすべてがなくなることがあるかもしれないんですけど、僕は心から応援してるので、その目標に向かって走ってください」とオーディエンスの背中を押した。

佐藤は「僕って本当にどうしようもないやつなのに、なんでみんなそばにいてくれるんやろうなって。なんで好きなん?」と不思議そうに問いかけ、「スタッフさんもJAMの皆さんもいい人すぎて、恵まれてるなと思って。僕は何も考えず、みんながやってることについてきてるだけ。言ったらダチョウなんです。ダチョウって1匹走り出したら、みんな走り出すんですよ。僕はけっこうそれ。『東京ドーム、なんで立ってたんだっけ?』って忘れちゃうくらい。まだまだこれから僕たちは走り続けます。僕はついていくだけなんですけど、みんなも僕たちが走ったらついてきて!」とマイペースな口調で語った。

「JO1DER SHOW 2025 ‘WHEREVER WE ARE‘ IN TOKYO DOME」の様子。(c)LAPONE ENTERTAINMENT

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與那城は「僕は沖縄出身で、その頃は東京にライブを観に来たことがなくて、この光景は想像がつかなかった。大学生の頃に歌手になりたいと思って東京に出てきまして。ワンルームを借りて、あせくせしながらがんばっていたんですけど、夢を追うというのはつらく、甘くない道だなとそのときに感じました。心が折れそうなときもあきらめそうになったときもあったんですけど、今思い返してみると、決して無理じゃない道だなと思っていて。皆さんも叶えたい夢があるときは、つらく険しい道でも僕たちと一緒に絶対にその夢をつかんでほしいなと思います。絶対に無理じゃないです」と力強く言い切る。さらに写真撮影を経て、與那城は「こうやってみなさんのおかげで僕たちは世界のいろんなところを回ることができました。これからもJO1はまだまだ進んでいくのでよろしくお願いいたします。『WHEREVER WE ARE』のタイトルの通り、JAMの皆さんがいるところにはJO1がどこへでも駆けつけます。JAMのみんなも、僕たちの行くところにはついてきてほしいです。一緒にもっといろんな景色、そしてもっと高いところへ、僕たちと歩いていきましょう」と呼びかけた。

ラストナンバーは初の11人でのライブ歌唱となる「飛べるから」。歌唱中には、この曲が発表された2022年当時に休養しており参加できなかった金城が涙をこらえきれない場面も。キラキラと紙吹雪が降り注ぐ中、彼らは全員で歌声を重ね合わせて、全員で東京ドームの先にあるさらなる未来を見据えた。

メンバーがステージを去ったあとも、アンコールを求める拍手が鳴り止まない。ステージに姿を現したJO1は、美しい噴水の演出に彩られながらメンバー全員で作詞した新曲「Bon Voyage」を披露した。メンバーはJAMへの感謝の思いと夢の先へと進んでいく決意を込めてこの曲を歌い上げる。最後に11人はセンターステージで円陣を組んで手を重ね、「Go to the TOP!」と高らかに叫んで東京ドーム公演に幕を下ろした。

セットリスト

JO1「JO1DER SHOW 2025 ‘WHEREVER WE ARE‘ IN TOKYO DOME」2025年4月21日 東京ドーム

01. Love seeker
02. HAPPY UNBIRTHDAY
03. Move The Soul
04. GrandMaster
05. WHERE DO WE GO
06 .ICY
07. Black Out
08. Love & Hate
09. EZPZ
10. So What
11~13. JO1DER SHOW DJ STAGE
14. JO1DER SHOW BAND STAGE:Mad In Love
15. Blooming Again
16. 君のまま
18. Be There For You
18. Hottie with the Hot Tea
19~27. JO1DER SHOW 2025 REMIX(YOLO-konde~Speed of Light~Tiger~SuperCali~REAL~Algorithm~Trigger~Rose~Walk It Like I Talk It)
28. BE CLASSIC
<アンコール>
29. Test Drive
30~32. ENCORE MEDLEY(NEWSmile~Get Inside Me~With Us)
33. 無限大(INFINITY) 2025
34. 飛べるから
<ダブルアンコール>
35. Bon Voyage

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きみどり @kimidorimeat

レーザー大好き人間だからこの写真最高 #JO1 https://t.co/A5FPSdAPFl https://t.co/g8PceFbeNt

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