キング新レーベル・HEROIC LINE初の主催ライブは4時間超え 高岩遼、小林私、Redhair Rosyら競演

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キングレコード内のレーベル・HEROIC LINE初の主催イベント「DO IT OURSELVES. vol.0」が1月31日に東京・Club Mixaで開催された。2023年4月に次世代アーティストの発掘と育成のため設立されたHEROIC LINE。「DO IT OURSELVES. vol.0」には所属アーティストであるINF、高岩遼小林私、同レーベルによる新人発掘プロジェクト「DO IT OURSELVES.」に所属しているWhoopee BombRedhair Rosyのほか、オープニングアクトとしてQUINCAMPOIX、ささくれが出演した。

左からYu Ando(Dr / Redhair Rosy)、Ryosei Yamada(Vo / Redhair Rosy)。

左からYu Ando(Dr / Redhair Rosy)、Ryosei Yamada(Vo / Redhair Rosy)。

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QUINCAMPOIX

QUINCAMPOIX

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オープニングアクト1組目はQUINCAMPOIX。「FRIDAY」でライブの幕が開き、MARYY(Vo, G)とAYUMI(Vo, G)のにぎやかな歌声が響く。続いて「LOVE」「Do Nothing」が披露され、シンプルなバンドアンサンブルがまっすぐに届けられた。本公演のタイトルについてMARYYは「『自分たちで築き上げていこう』っていうすごく素敵な意味だよね」と話し、AYUMIは「自分たちで曲を発信して、新しい時代や文化を作るって最高じゃないですか?」とコメント。「Summer Fatigue」「The Girl」を経て、QUINCAMPOIXは明るいロックナンバー「Shine Flyin'High」で若さあふれるエネルギーを観客に見せつけた。

ささくれ

ささくれ

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オープニングアクト2組目を務めたささくれのライブは「Reincarnation」でスタート。背後からまばゆい光が差す中、まさみち(G)がきらびやかなギターの音色を響かせていく。「飴とナイフ」ではひかる(B)のうねるようなベースラインに乗って、タキ(Vo, G)の儚い歌声がこだました。彼女が「初めまして、ささくれです」とひと言だけ挨拶したのち、ささくれは「predawn」を披露。続いて3人は髪を振り乱しながら、ミディアムチューン「シーサイダースーサイド」で力強いバンドアンサンブルを届けた。

INF

INF

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ライブ本編はINFのパフォーマンスで幕開け。黒づくめの衣服に黒ヘルメットという怪しい姿で登場した3人は「DAWN」「GETDOWN LIL' DEVIL」「CATCH THE MONEY」「HELL BABY」「HOT!!!!!!!!」を間髪いれずに披露した。洗練されたトラックを轟かせながら、各々の手元でビートを刻み、ときには華麗な鍵盤ソロを炸裂させたINF。当初困惑していた観客も徐々に魅了されていき、フロアには心地よい高揚感が残った。

Whoopee Bomb

Whoopee Bomb

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THE SAMURAI SQUAD

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続いてはWhoopee Bombの出番。DJとともにステージに登場した彼は「ラップスタアCYPHER」「Don't stop」でエッジの効いた歌声を届けていく。Whoopee Bombが所属するグループ・THE SAMURAI SQUADのメンバーが登場すると、4人は「Fucking new」を披露。新曲「SHENRON」を経て、「Homie Like」「Shangri-La」のリリックが早口で捲し立てられたのち、再びWhoopee Bombのソロパフォーマンスが始まる。「体を揺らしながら聴いてもらえたら」と口にした彼は「King Swan」「Heaven feat.TOKYO世界」を歌い上げてステージをあとにした。

Redhair Rosy

Redhair Rosy

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Redhair Rosy

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この日が初の東京公演となったRedhair Rosy。Ryoma Matsumoto(VJ)による映像がステージを彩る中、「Lonely」でライブの幕が開ける。さわやかな朝を思わせるトラックにバンドサウンドが重なり、轟音がフロアに熱狂を生み出していく。未発表曲「Can you hear me」を歌い終えたRyosei Yamada(Vo)は「みんながどう感じてるかはさておき、俺は世の中がクソやと感じてて。でも、負けたくなくて。それを表現できるのがロックバンドだなと思ってます。桃源郷を作りたいわけじゃなくて、クソな世の中でも、みんなで遊べるだけ遊びましょうという気持ちです」とRedhair Rosyのコンセプトを説明。「2 feet for shoes」ではTaito Katahira(G)とKeisho Maeda(G)によるメロディックなギタープレイが相互に作用し、ディレイの効いたRyoseiの歌声が幾重にもこだまし続けた。場内に大歓声が上がる中、冬のバラード「Parkengo」がスタート。Ryoseiが情感たっぷりに歌い上げたのち、「Rush」ではステージ後方のスクリーンに青い地球を想起させる壮大な映像が映し出された。ラストナンバーは未発表曲「Heart Shaped Devil」。Yu Ando(Dr)とMasayuki Matsunaga(B)が刻む重たいビートに乗って、Ryoseiの歌声が力強く響き渡った。

高岩遼

高岩遼

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高岩遼はフォーマルなジャケット姿で登場。高岩は「I'm Prince」で絶妙に拍をずらした独自のグルーヴを展開していく。渋みのある低音ボイスで「みんな調子どうですか。高岩遼です。よろしく」と言葉少なに挨拶した彼は「RED BEANIE」を披露。ディスコソング「スターダスト」でダークな空気は一変し、ショルダーキーボードを弾きこなした高岩は「どうも、高岩貴方(あなた)でした、次は小林私くんです」と小ボケをかまして去った。

小林私

スクリーンに映し出された小林私。

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小林私のプレゼン資料。

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本公演のトリを飾ったのは小林私。スクリーンに映し出された彼が「小林私の生中継をどう見せるか」というテーマでしゃべり始める。「小林私は歌う必要があるのか」という議題には「歌う意味はないけど、歌わない意味もないので、歌ったほうがいい」と結論を出し、「何を歌うべきか」という問いに対しては、“盛り上がる曲”として湘南乃風「湾岸 highway」 、“キモオタ用の曲”としてみかくにんぐッ!「まっしろわーるど」を歌うべきだと主張。「どう喋るべきか」というテーマが提示されると「いいMCの要素」として“アツい”、“重い”、“感謝”の3つが挙げられた。小林はそのまま会場に姿を現すことなく、画面上で「湾岸ハイウェイ」を2回、「まっしろわーるど」を1回弾き語り。場内にクスクスと笑い声がこぼれる中、4時間超えのイベントは奇妙な閉幕を迎えた。

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セットリスト

HEROIC LINE presents「DO IT OURSELVES. vol.0」2025年1月31日 Club Mixa

QUINCAMPOIX

01. FRIDAY
02. LOVE
03. Do Nothing
04. Get It On
05. Summer Fatigue
06. The Girl
07. Shine Flyin'High

ささくれ

01. Reincarnation
02. 飴とナイフ
03. predawn
04. シーサイダースーサイド

INF

01. DAWN
02. GETDOWN LIL' DEVIL
03. CATCH THE MONEY
04. HELL BABY
05. HOT!!!!!!!!

Whoopee Bomb

01. ラップスタアCYPHER
02. Don't stop
03. ZAZA
04. Fucking new
05. SHENRON
06. Homie Like
07. Shangri-La
08. King Swan
09. Heaven feat.TOKYO世界

Redhair Rosy

01. Lonely
02. Can you hear me
03. 2 feet for shoes
04. Parkengo
05. Rush
06. Heart Shaped Devil

高岩遼

01. RED BEANIE
02. I'm Prince
03. スターダスト

小林私

01. 湾岸 highway(オリジナル:湘南乃風)
02. 湾岸 highway(オリジナル:湘南乃風)
03. まっしろわーるど(オリジナル:みかくにんぐッ!)

撮影:及川晏朱

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小林私Staff @watashi_staff

【NEWS】
2025/1/31(金) に小林私が生中継で出演したHEROIC LINE presents「DO IT OURSELVES. vol.0」のライブレポートが公開されました。 https://t.co/yA77evMtyo https://t.co/yE6omqLSfD

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