エビ中が初の試み、総勢48名の奏者と繰り広げた豪華絢爛オーケストラ+ディスコ

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私立恵比寿中学によるオーケストラとディスコを融合したライブ「オケラディスコ2023」が、10月7日に神奈川・パシフィコ横浜 国立大ホール、10月22日に東京・東京国際フォーラム ホールAで開催された。エビ中は2017年よりストリングスカルテットやホーン隊を含む大所帯バンドを従えた野外コンサート「ちゅうおん」を秋の恒例行事として行ってきたが、「オケラディスコ」はその発展形とも言える新たな試み。エビ中のライブではおなじみの橋本しん(Sin / Key)率いるエビ中バンドと、田中雄樹指揮によるオーケストラ、総勢48名の奏者が繰り出す迫力の演奏をバックに華やかなパフォーマンスが展開された。この記事では東京公演の模様をレポートする。

私立恵比寿中学「オケラディスコ2023」の様子。

私立恵比寿中学「オケラディスコ2023」の様子。

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エビ中×オーケストラ×ディスコ=“オケラディスコ”の迫力

開演直前のエビ中と演奏メンバー。

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私立恵比寿中学「オケラディスコ2023」の様子。

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私立恵比寿中学

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指揮台を中心に、広いステージの左右にずらりと並ぶ多数の演奏陣。合計14名のバイオリニストをはじめ、チェロ、コントラバス、オーボエ、クラリネット、チューバなどさまざまな楽器の奏者がチューニング音を静かに奏で始めると、場内はこれからエビ中のライブが始まるとは思えない厳かなムードが広がる。一瞬の静寂ののち、ステージ中央のDJブースにピンスポットが当たると空気は一変。おなじみのオープニングSE「ebiture」のリミックスに合わせてレーザー光線がホール内を照らし、「オケラディスコ」の“ディスコ”の側面が強調されたところでエビ中メンバー10人がステージへ。1曲目は日清シスコ「ココナッツサブレ」とのコラボユニット・五五七二三二〇として発表された菅野よう子作曲の「ポンパラ ペコルナ パピヨッタ」だ。もともとクラシカルな歌曲をイメージして制作されたこの曲が、重厚なオーケストラとロックサウンドで再現される。プログレッシブに展開する楽曲に対し、直立不動でまっすぐ前を見据えて歌うエビ中。静と動のコントラストが冒頭から大きなインパクトをもたらした。続いて披露されたのは、CMJK提供のテクノナンバー「参枚目のタフガキ」。ダンスビートとオーケストラサウンドの融合で、田中の振るタクトにも力が入る。エビ中は壮大なサウンドの中を泳ぐように歌い踊り、最後は暗転したステージでポーズを決めた。

東京国際フォーラムがダンスフロアに

私立恵比寿中学「オケラディスコ2023」の様子。

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私立恵比寿中学

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「オケラディスコ、みんなで自由に踊っていきましょう!」という星名美怜の威勢のいい煽りから、3曲目の「でかどんでん」へ。「オケラディスコ」ではペンライト、サイリウムの使用が禁じられており、いつもと勝手の違う環境に序盤は戸惑っていた様子のエビ中ファミリー(私立恵比寿中学ファンの呼称)も、リズムに合わせて体を揺らす。自己紹介を挟んでの次のブロックでは、「歌え!踊れ!エビーダダ!」「中人DANCE MUSIC」「PLAYBACK」とエビ中ならではのダンスミュージックが「オケラディスコ」ならではのきらびやかなアレンジに。この夏の最新楽曲「Summer Glitter」もより艶やかに生まれ変わった。MCではポップカルチャーイベント「Japan Fiesta EX 2023」への参加に合わせて訪れたニュージーランドでの思い出話でひとしきり盛り上がり、風見和香はホテル滞在中にメンバーとの遊びの中で見出されたというイケメン風の即興セリフを披露。昨年秋、桜井えまとともにエビ中に“転入”(加入)したばかりでまだ「ちゅうおん」を経験していない仲村悠菜は、「こんなぜいたくな環境でライブができてすごくうれしいです」と「オケラディスコ」のステージに立つ喜びを口にした。

「星の数え方」を歌うエビ中。

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オーケストラをバックに「感情電車」をパフォーマンスするエビ中。

オーケストラをバックに「感情電車」をパフォーマンスするエビ中。[拡大]

「なないろ」を披露するエビ中。

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ライブ後半、「ジブンアップデート」「シンガロン・シンガソン」「日進月歩」はオリジナルの持ち味を生かしつつよりドラマチックに変換され、「宇宙は砂時計」「星の数え方」はメンバーも椅子に腰かけて歌に集中。「まっすぐ」では躍動感あふれる演奏と10人の力強い歌声が重なり、ホール内を感動的なムードで満たした。“オケラ”の魅力を存分に発揮したあとは“ディスコ”ゾーンに突入する。世代的にディスコをリアルに想像できないエビ中メンバーは、バンマス橋本が教えるダンスミュージックの歴史に耳を傾けたのち、2000年に世界中のクラブを席巻したDaft Punkのナンバー「One More Time」をカバー。安本彩花はDJブースに立ち、東京国際フォーラムをダンスフロアへと変貌させた。ベートーヴェンの交響曲第9番で始まる「ハイタテキ!」はオーケストラアレンジの真骨頂。よりカオティックに生まれ変わったアレンジに乗せ、星名は恒例のハイジャンプを決めた。ゴージャスなイントロが加えられた「感情電車」でライブはいよいよクライマックスへ。最後は「THE FIRST TAKE」でのシンプルなピアノアレンジも話題となった「なないろ」が豪華絢爛なオーケストラ&バンドアレンジで披露され、楽器の迫力にも負けない10人のピュアな歌声が響き渡った。

なおニコニコ生放送のアイドル専門チャンネル・ニコドルでは、当日生中継されたステージ全編の模様が10月29日23:59までアーカイブ映像で楽しめる。

セットリスト

私立恵比寿中学「オケラディスコ2023」2023年10月22日 東京国際フォーラム ホールA セットリスト

SE. ebiture(オケラディスコ2023ver.)
01. ポンパラ ペコルナ パピヨッタ(オリジナル:五五七二三二〇)
02. 参枚目のタフガキ
03. でかどんでん
04. 歌え!踊れ!エビーダダ!
05. 中人DANCE MUSIC
06. PLAYBACK
07. Summer Glitter
08. ジブンアップデート
09. シンガロン・シンガソン
10. 日進月歩
11. 宇宙は砂時計
12. 星の数え方
13. まっすぐ
14. One More Time(オリジナル:Daft Punk)
15. ハイタテキ!
16. 感情電車
17. なないろ

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読者の反応

ゆーいち(本物)ねこ飼ってます @yuichi719

ナタリーさんいつもほんとにありがとうございます🙏
星名美怜の完璧なハイタテキジャンプ!
歌穂ちゃん発射台役みたいな😊 https://t.co/HV4Kw77mLy https://t.co/92NKxUuQkG

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