RIP SLYME、マニアッ“ク”リスマスな2日間は大盛況に

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12月24日と25日、RIP SLYMEのクリスマスライブ「RIP SLYME X'mas LIVE 2009 MANIA“C”HRISTMAS」が赤坂BLITZにて開催された。

終演後には来場者全員にクリスマスプレゼントが配布された。今年のプレゼントはRIP SLYMEのロゴ入り特製サングラス&ケース。

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アンコールではステージ上にウイスキーのボトルを持ち込み、テンションをMAXに上げるメンバーも。

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毎年ユニークなテーマを設けて開催しているRIP SLYMEの恒例クリスマスライブ。今年のテーマは「マニアック」ということで、普段のライブではなかなか聞けない珍曲ばかりの特別ライブとなった。

12月25日のライブでは、前日同様に巨大なミラーボールが浮かぶステージ後方にシルバーのテープがあしらわれ、ラグジュアリーなムードを演出。待ちわびていたファンの大歓声に迎えられてRIPの5人が登場すると、今年クリスマスソングとして制作した最新曲「星に願いを」からライブはスタートした。RIPらしい遊び心あふれるパーティチューンに続いて「Hot chocolate」「Underline No.5」と立て続けにアップテンポなナンバーを繰り出し、フロアの熱をどんどん上げていく。

最初のMCでは、RYO-Zが「(クリスマス)何も予定入らなかった? マニアックな曲ばっかりやっていくけど、知ったフリしろ!」と挨拶して、メンバーそれぞれが勝手に選んだというマニアックな曲を披露。まず1番手のFUMIYAがセレクトしたのは、「JOINT」のカップリング曲としてシングルに収録されている「BOUND to REBOUND」。FUMIYAによるファンキーなトラックに乗せて4MCのラップが冴えわたる。次にRYO-Zが「知らねーって顔やめてね。だってRIP SLYMEの曲ではない曲なので」と前置きして、Fantastic Plastic Machineのリミックス盤に参加した楽曲「Black Da Da(江戸前mix)」を選んだ。ILMARIは「俺のレコードをサンプリングした曲なんだけど、いまだにFUMIYAからレコードが返ってこないんだよ……」と楽曲についてのエピソードを披露し、「光る音」をセレクト。フィーチャリングで参加したYO-KINGのボーカルパートは、メンバーのモノマネ熱唱に代えられた。続いてPESセレクトの「ギターのリフがすごく気に入ってる曲です」という「WHY」でまったりとした雰囲気が会場を包み、メンバーセレクト最後のSUの番では「くるりがユーミンとコラボしてるの悔しくない? そういう感じの曲です」と話して、くるりと共作した「ナイトライダー」で締めくくられた。

次のパートでは「ここからちょっと馴染みのある曲もやっていっていいですか?」と、生バンドを従えて「One」や「STEPPER'S DELIGHT」などの人気曲を披露。FUMIYAはDJブース内でアコースティックギターに持ち替えたりパーカッションで演奏に参加したりと、DJプレイだけではない多才ぶりを発揮する。そしてバンドバージョンにアレンジされた「熱帯夜」が始まると、突如ステージ後方にセクシーなポールダンサーが登場。上空で繰り広げられるスリリングで妖艶な舞いにオーディエンスも一気に盛り上がり、寒いクリスマスの夜が真夏の熱帯夜と化した。

そしてここからは、彼らのファンクラブ会員の投票によって選ばれた「マニアックランキング」の上位5曲がカウンドダウン方式で披露された。デビュー初期を代表する曲のひとつ「運命共同体」、「ライブで1回しかやったことないんじゃない?」という「ジグソウル」、ファンとのコール&レスポンスが盛り上がる「M・I・L・K」など、そのラインナップはまさにマニア向け。そんな中最も多くの票を集め1位に選ばれた曲は、RYO-Zが「まさか、これが1位とは思いもよらなんだ」と噛みつつ紹介した「Disco-munication」だった。メロウなトラックの上で遊ぶRYO-ZとSUのかけ合いからPESとILMARIのペアによるバースへと流れ込み、FUMIYAのスクラッチスキルも存分に堪能できる、まさに彼らの魅力的な要素を詰め込んだような1曲だ。ひさびさのライブでのパフォーマンスにファンも大喜びで、メンバーのダンスに合わせ右に左に体を揺らす。そして最後にしっとりとしたクリスマスソング「Supreme」を加え、ライブ本編は終了した。

アンコールの始まりはRYO-Zが1人でステージを練り歩き、彼のソロナンバー「MANNISH BOY」を熱唱。会場から少し苦笑が起こる中、他のメンバーもステージに再登場。メンバーからの冷ややかな目線を受けながら、RYO-Zが「この曲は、マニアックランキングぶっちぎりの最下位でした! 総投票数はなんと4票!」と告白すると、会場からは爆笑とともに「ドンマイ!」という励ましの声が上がった。

Wアンコールの「Beauty Focus」では、観客の大合唱と会場いっぱいにあふれるシャボン玉に包まれて大団円に。「知らない曲ばっかなのに、最後まで楽しんでくれてありがとう! メリークリスマス!」とメンバーが感謝を伝え、マニアックな聖夜のライブは幕を閉じた。

「RIP SLYME X'mas LIVE 2009 MANIA“C”HRISTMAS~」
2009年12月25日 赤坂BLITZ セットリスト

01.星に願いを
02.Hot chocolate
03.Underline No.5
04.BOUND to REBOUND (FUMIYAセレクト)
05.Black Da Da(江戸前mix) (RYO-Zセレクト)
06.光る音 (ILMARIセレクト)
07.WHY (PESセレクト)
08.ナイトライダー (SUセレクト)
09.One
10.Present
11.熱帯夜
12.STEPPER’S DELIGHT
13.NP
14.花火 (リクエスト第5位)
15.運命共同体 (リクエスト第4位)
16.ジグソウル (リクエスト第3位)
17.M・I・L・K (リクエスト第2位)
18.Disco-munication (リクエスト第1位)
19.Supreme

EN-01.MANNISH BOY (RYO-Zソロ)
EN-02.マタ逢ウ日マデ

WEN-01.Beauty Focus

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音楽ナタリー @natalie_mu

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