久石譲の愛娘・麻衣デビュー作にDAISHI DANCEリミックス

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スタジオジブリのアニメ作品で知られる作曲家、久石譲の愛娘「麻衣」が、12月19日より全国公開される映画「ウルルの森の物語」の主題歌「ウルルの唄」で12月16日にメジャーデビューすることが決定した。

麻衣は2008年に公開されたジブリ作品「崖の上のポニョ」のイメージアルバム「ひまわりの家の輪舞曲」にもボーカリストとして参加している。

麻衣は2008年に公開されたジブリ作品「崖の上のポニョ」のイメージアルバム「ひまわりの家の輪舞曲」にもボーカリストとして参加している。

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シングル「ウルルの唄」ジャケット

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本格的な歌手デビューは今回の新曲「ウルルの唄」となる麻衣だが、彼女は4歳の頃、父親の作った有名な楽曲で歌声を披露している。1984年に劇場公開された宮崎駿の傑作映画「風の谷のナウシカ」の挿入曲としてあまりにも有名な「ナウシカ・レクイエム」だ。「ラン ラン ララ ランランラン」という幼い歌声は、「ナウシカ」の幻想的な世界をいっそう深める強い印象を与えた。

デビュー曲「ウルルの唄」は、「ウルルの森の物語」の音楽監督を務める父・久石譲が作曲を、そして麻衣自身が作詞を手がけたナンバー。シングルにはDAISHI DANCEによるリミックスも収録される。

12月16日のCDリリースに先駆け、本日11月14日より全国の劇場で予告映像が公開中。また、11月25日には着うた配信がスタートする。

麻衣 オフィシャルインタビュー

──東宝映画「ウルルの森の物語」主題歌を担当することになって、どういう思いで歌詞を書きましたか?また、どのような思いで歌いましたか?聞き所など教えてください。

台本を読んだとき、「ウルルの森の物語」は、見終わった後に、自分が忘れてしまった何かを思い出せてくれる映画だと思いました。主題歌も、その世界を引き継いで、聞いた後に、温かい気持ちが残るような、少し元気が出るようなそんな曲にしたいなと思いました。また、メロディが印象的で、最初にピアノだけのデモをきいた時点で、最初の出だし、「ドーシーラー」のところは、「ウールール」だね!と父と話していました。何度もこのフレーズが出てくるので、違う歌詞にしようとトライはしたのですが、もう「ウールール」しか、しっくりこなくなってしまって(笑)、最後は、あきらめて、すべての箇所に、「ウールール」と歌うことにしました。この歌を、聞いた回りの方々が、聞き終わった後、すぐに「ウールール」と口ずさんでいるのを見て、凄く嬉しかったです。

──今作「ウルルの唄」は父である久石譲さんの作曲ですが、レコーディングに当たって何かアドバイスなどありましたか?

最初の出だしは、「ウールール」にしよう!というアドバイスがありました。 今までレコーディングの前は父より、「もっとこうした方がよい」とか、「力が抜けていないよ」とか、「音程がよくない」とか、かなりたくさんのことを指摘されていました。でも、今回のこの「ウルルの唄」の歌い方に関しては、父から何の言葉もなく、おかしいな?と疑問に思っていました。一番はじめに、試写を観た夜に、「歌よかったね~、安心して聞けた。こういう歌い手さんがいてもいい!って初めて思えたよ(笑)」と言われ、いまでで最高の褒め言葉でした。

──2010年には自身初のアルバムを出す予定ですが、どのようなミュージシャンを目指していますか?

「老若男女さまざまな世代の人たちが、一緒に聞けるようなそんな曲を作っていきたいと思っています。ジャンルにとらわれないで、あと、私が女性なので、女子の方々にたくさん聞いて頂きたいです」

久石譲 オフィシャルインタビュー

──娘さんである麻衣さんが主題歌を担当することになった経緯を教えてください。また、麻衣さんが歌う主題歌「ウルルの唄」は映画「ウルルの森の物語」でどのような役割を果たしていますか?

こういうエンターテイメントの映画なので、やはり最後、歌があった方が良いだろう思いました。それと、メイン曲の「ウルル、ウルル」というすごくシンプルなフレーズが映画のオープニングから少しずつ表れて繰り返され、最後までそのメロディーが耳に残るようになっているのですが、ライトモチーフというか、ストーリーとともに音楽も成長し、最後のエンドロールの時にはその同じメロディーが歌になる。こうすることによって、非常に全体がまとまるのではないかと思い、エンドロールの音楽、主題曲を歌に決めました。また、この映画は2時間近い長さがあるので、ちょっと切り口を変えるという意味でもエンドロールには歌があった方がいいだろうと思いました。

歌い手さんの候補はいろいろあったのですが、非常にシンプルなメロディーなので、出来るだけ素直な歌い方が出来る人がいいなと思っていました。そんな時、僕の作品のデモテープはだいたい娘の麻衣が歌っているのですが、このデモテープを聞いた映画関係者が「この人でいいんじゃないか?」ということをおっしゃって。ちょうど麻衣も歌のデビューとソロアルバムのリリースが決まっているということもあり、歌に全精力を注ぐという時期なので、そういう意味でも、これを歌うといいのではないかな、と思ったんです。そういう経緯ですね。

──東宝さんからも新人のようなあまりイメージがついていない人がいいなと言われてましたね。

そうですね、難しいのですが、何枚もアルバムとかシングルを出している人だと、その人の色になっちゃうんだよね。今回はそうじゃない方がいいでしょうと、それもありました。

──今後音楽活動を続けていく麻衣さんへのメッセージお願いします。

歌い手を続けるということはやはり音楽が好きで、自分が本当にやりたい音楽をきちんとやっていくこと。それから日々努力して、少しでも歌がうまくなって、そしてその中で自分の音楽を見つけていってほしいと思いますね。日本で歌手をやるとどうしても色々なまわりの思惑が入って、売れ線とかね、そういうことをやらされることが多いと思うけど、一般の聴衆というのは非常に鋭いから、あきるのも早いし。そこに手を出すとその瞬間はいいけど結局長い間歌手を続けていく、という時には、これは短距離走ではないから、すごく長い、これからマラソンのように長く歌っていく訳ですからね。だから、そういう意味でいうと、絶えず自分に課題を出して、自分の世界を長い年月かかってでもその努力をする人が本当の歌手だと思うんです。麻衣にはそういう人になって欲しい。

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音楽ナタリー @natalie_mu

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