じん、感傷ベクトルら盟友4組と新チームを華麗にキックオフ

8

333

この記事に関するナタリー公式アカウントの投稿が、SNS上でシェア / いいねされた数の合計です。

  • 89 175
  • 69 シェア

4月21日に東京・WWWでEDWORD RECORDSのキックオフイベント「Worded Geeks Vol.1」が開催された。

じん(写真提供:EDWORD RECORDS)

じん(写真提供:EDWORD RECORDS)

大きなサイズで見る(全5件)

EDWORD RECORDSはじんが中心となって発足したクリエイティブチーム。彼らの活動第1弾となる今回のイベントには、ステラ・シンカ、サイダーガール、phatmans after school、感傷ベクトルという、じんと親交の深いアーティストが登場した。

ステラ・シンカ(写真提供:EDWORD RECORDS)

ステラ・シンカ(写真提供:EDWORD RECORDS)[拡大]

この日のトップバッターは、じんのライブのサポートも務める白神真志朗(B, G, Vo)のユニット、ステラ・シンカ。白神は6弦ベースを巧みに操りつつ、メロウな「告白」をフロアいっぱいに響かせると、中盤、この日のホスト・じんをステージへと招き入れる。「平日の絶妙な時間にもかかわらずライブにお越しいただきありがとうございます」「ステラ・シンカはこのあと一番カッコいい曲をやるんですよね」とじんが水を向けると、白神は「このあとコラボするのに、自分でハードル上げてるよ」とツッコむ和やかムードの両者は、その雰囲気とは裏腹に「CQ.CQ.CQ」をハードに叩きつけてWWWを盛り上げた。

サイダーガール(写真提供:EDWORD RECORDS)

サイダーガール(写真提供:EDWORD RECORDS)[拡大]

続くサイダーガールはボーカル&ギター、ギター、ベースという編成の3人組バンド。正調ギターロックナンバー「群青」「夜が明けるまで」「魔法」でオーディエンスのクラップを煽ってみせた彼らは、8分の6拍子から4分の4拍子へと大胆にリズムチェンジする「パズル」まで6曲を矢継ぎ早にパフォーマンスして自らのステージを一気に駆け抜けた。

3番手、phatmans after schoolは自らの音楽性の幅を見せつけるカラフルなステージを展開する。ユタニシンヤ(G)がフライングVを弾きまくる正統派ハードロック「人類への過程」でライブをスタートさせた彼らだったが、「無重力少年」「FR/DAY NIGHT」「あいまいみー」とハードロックとトランスをマッシュアップしたかのようなダンスチューンを3連投。WWWをダンスフロアに変貌させると、最後にはヨシダタクミ(Vo, G)の「『がんばれ』って言葉は他人事みたいで嫌いだけど『がんばらないでいいよ』はやっぱり違う」「だから『がんばろう』という言葉を贈りたい」というMCののちには、何が起ころうとも前進する決意を歌う「ツキヨミ」を聴かせて、熱狂の中、ステージをあとにした。

感傷ベクトル(写真提供:EDWORD RECORDS)

感傷ベクトル(写真提供:EDWORD RECORDS)[拡大]

トリ前、田口囁一(Vo, Key)のプロジェクト・感傷ベクトルはツインキーボードにギター、ベース、ドラムという変則的な編成で登場。田口の「僕らは勝手に楽しむので、皆さんも勝手に楽しんでくれたらうれしいです」というMCを挟みつつ、ベントラーカオル(Key / クウチュウ戦、あらかじめ決められた恋人たちへ)のエキセントリックなダンスとピアノソロで魅せる「ストロボライツ」や、田口とカオルが複雑なリフを絡ませる「エンリルと13月の少年」など、原曲を大胆にアレンジした楽曲群を連発した。そして自身のステージが終わりを迎えたことを告げる田口に、フロアから「えーっ!」の声が返ってくると、バンドは、彼の「苦情はじんくんにお願いします」という苦笑いと共にシューゲイザーライクな「深海と空の駅」をドラマチックにプレイした。

じんのライブの様子。(写真提供:EDWORD RECORDS)

じんのライブの様子。(写真提供:EDWORD RECORDS)[拡大]

EDWORD RECORDSの船出の最後を締めくくるのは、もちろんじん。メディアミックス企画「カゲロウプロジェクト」の主宰にしてボカロPとして知られる彼だが、この日は白神らバンドを引き連れてステージに現れるや「Inner Arts」「夜咄ディセイブ」と自身のVOCALOIDナンバーをギターを手に“歌ってみる”パフォーマンスで、この日一番の声援を集める。さらに新曲「solitude」を披露したのち、学生時代、車に跳ねられ入院していたら、友人に読めもしないエロ本を差し入れられた上に、ギプスで身体を固定された状態の自分にはナースの目から隠せない場所に置いて帰られたというエピソードでフロアを笑わせる。そして「今日は、渋谷というおしゃれな場所でエロ本の話を聞いた思い出を胸にお帰りください」と、その“友達”や“友情”を歌った「ロスタイムメモリー」や、希望の空を目指す決意を歌う「Sky of Beginning」を投下して、ライブ本編を締めくくった。

直後に巻き起こったアンコールに応えたじんは、「カポを忘れた」と一旦ステージに引っ込むひと幕を挟みつつも「カゲロウデイズ」「サマータイムレコード」と、またもヒットチューンを連発して、自身の新チームの門出を大歓声と共に祝ってみせた。

この記事の画像(全5件)

Worded Geeks Vol.1
2016年4月21日 WWW セットリスト

ステラ・シンカ

01. 告白
02. テーマパーク
03. 最終兵器
04. CQ.CQ.CQ.
05. クロウラーズ

サイダーガール

01. 群青
02. 夜が明けるまで
03. 魔法
04. 夕凪
05. ドラマチック
06. パズル

phatmans after school

01. 人類への過程
02. メディアリテラシー
03. 無重力少年
04. FR/DAY NIGHT
05. あいまいみー
06. シリアル
07. ツキヨミ

感傷ベクトル

01. ストロボライツ
02. 終点のダンス
03. 星のぬけがら
04. エンリルと13月の少年
05. 深海と空の駅

じん

01. Inner Arts
02. 夜咄ディセイブ
03. solitude
04. ロスタイムメモリー
05. Sky of Beginning
<アンコール>
06. カゲロウデイズ
07. サマータイムレコード

全文を表示

読者の反応

  • 8

『カゲプロ』アゲアゲ団! @kagepuro_age

じん、感傷ベクトルら盟友4組と新チームを華麗にキックオフ - ナタリー https://t.co/gyJnatEp0E

コメントを読む(8件)

リンク

あなたにおすすめの記事

このページは株式会社ナターシャの音楽ナタリー編集部が作成・配信しています。 じん / 感傷ベクトル の最新情報はリンク先をご覧ください。

音楽ナタリーでは国内アーティストを中心とした最新音楽ニュースを毎日配信!メジャーからインディーズまでリリース情報、ライブレポート、番組情報、コラムなど幅広い情報をお届けします。