シシド・カフカ1年3カ月ぶりワンマン盛況で幕、9月のZepp公演も発表

シシド・カフカが6月17日に東京・TSUTAYA O-WESTでワンマンライブ「フミコム」を実施。同日に発売されたミニアルバム「K5（Kの累乗）」収録曲をはじめ多数のナンバーを披露した。

サポートバンドメンバー3人の登場後に姿を現したシシドは、まずステージ前方に立ってフロアをしっかりと見つめ、ストレートなロックナンバー「サバイバル」をプレイ。曲を終えて間もなく鮮やかなストロークでスネアを打ち鳴らし、「楽しんで帰りましょう！」と言って「キケンなふたり」の演奏を開始した。

「待ってたよ！」と話す観客に「イエー！」とピースマークを掲げるシシド。「1年3カ月ぶりの単独ライブだね、みんな元気だった？ アツくなって帰ってくださいね！」とファンに話したあとで「ワンダーガール」「Hunger×Anger」「The outsiders」といったロックナンバーを叩き歌っていく。彼女だけでなくサポートメンバーもステージを盛り上げ、生本直毅（G）がダイナミックなモーションでギターソロを披露して観客を沸かせるという一幕も見られた。

彼女はライブ中盤にレーベル移籍と「K5」リリースを改めてファンに報告。拍手を浴びながら「いろんなことを話そうと思ってたんですけど、曲を聴いてもらったほうがいいのかなと思って。さっそくいきましょうか！」と「Don't be love」を届ける。その後もスポットライトを浴びながら力強いドラムソロを繰り広げた「theme」、サポートメンバーのコーラスが心地よい「くだらない世の中で」などの「K5」収録曲がプレイされる。扇情的なロックアレンジの「恋のバカンス」のカバーで盛り上げたり、「負けないゲーム」「愛する覚悟」のコールアンドレスポンスを楽しんだりしたあと、彼女は本編ラストナンバー「バネのうた」を演奏。「みんな甲本ヒロトになる自信ある!?」とアルバムで共演したヒロトの代わりに観客を“コラボレーション”に誘って合唱を巻き起こした。シシドのドラムに合わせて神佐澄人（Key）が高くジャンプし、つられてオーディエンスも大きく跳ね上がった。

アンコールで登場したシシドは「ひさしぶりの単独ライブ、ペース配分に気をつけてやっていこうとしたんですが空回りましたよ。楽しくって（笑）」と満足そうな表情で語る。そして9月5日に東京・Zepp TokyoでゲストにKenKenを迎えた単独ライブの実施をアナウンスして喝采を浴びた。祝福ムードの中で彼女は「あの夏、君が見てたモノ」「焼き肉プリンセス」の2曲をプレイしてライブを終える。最後に彼女はオーディエンスに深々と頭を下げ、笑顔で手を振ってステージをあとにした。