すみぺ、川口11R後の船橋で特典の運命案ずる

7月19日、上坂すみれのフリーイベント「革命的ブロードウェイ主義者同盟 公開プロパガンダ in 船橋オート 屋外特設ステージ」が千葉・船橋オートで開催された。

「公開プロパガンダ」は上坂のファン、通称“同志”だけでなく、一般客や通行人もいるパブリックスペースで彼女がミニライブとトークを繰り広げるイベントシリーズ。過去には東京・新橋駅前SL広場、東武百貨店池袋店8階屋上スカイデッキ広場で“プロパガンダ”を行っている。3度目を数える今回の“プロパガンダ”は、上坂のニューシングル「来たれ！暁の同志」とライブBlu-ray / DVD「実録・2.11 第一回革ブロ総決起集会」が7月16日にリリースされたことを記念して開催されたもの。その会場には「来たれ！暁の同志」のテーマが“未来の走り屋”だったことから船橋オートが選ばれた。なおこの日の船橋オートは休催日。小雨降る中、他会場のレースの車券を買い求め、実況中継用のモニターに熱い声援を贈るコアなオートレースファンが集まる会場には数多くの同志が集結した。

この日のイベントのスタートは埼玉・川口オートでの第11レースが終了する15:30。同時刻、上坂は、爆音で流れるオープニングSE「予感」をバックに船橋オートのステージに登場する。「来たれ！暁の同志」初回限定盤ジャケット写真と同じピンクベースのドレス姿の彼女は「船橋オートレース場にお集まりの同志諸君、そして予想を立てている皆さま、ズドラーストヴィチェ！」と威勢よく挨拶したはいいものの「ちょっと早く出過ぎてしゃべることなくなっちゃった」とポツリ。何かをごまかすかのように拳を突き上げ、同志諸君を煽りまくった。

上坂がこの日の船橋オートで初めて歌声を披露したナンバーは「来たれ！暁の同志」。発売わずか3日後の新曲ながら同志諸君が景気のいいユーロビートに乗せて絶妙なコールを返し「生産！」「団結！」「反抑圧！」と大合唱を繰り広げると、彼女は満面の笑みで改めて自己紹介する。そしてオートレース場に初めて来たことを明かし、レース中に流れていた実況アナウンスが“噛まない”ことに感心しきりの様子で「絶対私、噛んじゃうから。あの職業の人はエラいと思います」と苦笑い。続けて「今日はニコ生配信とかないんですよ。だからどんな失言をしてもネットに流れない」「でもさして言うこともない！」と、80年代テクノポップを思わせる「サイケデリック純情」をパフォーマンスした。

「♪むろみー！ やめてー！」の大合唱の中、「七つの海よりキミの海」を歌った上坂はイベントの残り時間を確認する。曰く、この日は川口オートでの第11レースと第12レースの間にイベントを行うため、撤収時間が決められているという。ステージ袖にいたレーベルスタッフのスマートフォンを覗き、残り9分あることを確認。「9分で1曲歌って、MCを2回やるから……」と、MCパートの残り時間を計算した彼女は早々に観客エリア脇のCD、Blu-ray、DVDの即売コーナーを紹介し始める。

しかし「今日はそこでCDやDVDを買うとポスターをもらえるという戦法をとっているんですよ」と特典をプレゼントしていることをアナウンスした直後には「でもポスターってどこに貼るんだろう？」と小首をかしげる。返す刀で「壁！」と叫ぶ同志に「それは知ってますよ！ バカにしてるのか！」と笑うも、大学の研究室に貼っているとの声には「知らない人に落書きされてたらどうしよう……」と不安げな顔。「『誰だよコイツ？ ここは100点、ここは30点』とか書かれて、ダーツの的とかになってたら……」「というか、ダーツの的にしてるんでしょ！」と被害妄想を膨らませていた。

ラストナンバー「げんし、女子は、たいようだった。」のあとに続くのは上坂と同志による集団「革命的ブロードウェイ主義者同盟」のスローガン「生産！」「団結！」「反抑圧！」の三唱だ。川口オートでの12レースの開催を待つオートレースファンを前に同志諸君とともにこれを唱和した上坂は続けて、ロシア語で「万歳」を意味する「ypa!（ウラー）」も三唱。同志諸君との集合写真の撮影を終えて「解散！」とステージをあとにした。

なお7月19日の川口オート第11レース「第38回 G I キューポラ杯 最終予選」の結果は1着8番、2着3番、3着4番。払戻金額は2連単670円、2連複590円、3連単1670円、3連複450円、単勝200円となっている。