静かに熱いものが流れる82分、人間国宝・野村万作の映画「六つの顔」試写会の感想まとめ[PR]
人間国宝である94歳の狂言師・野村万作を追ったドキュメンタリー映画「六つの顔」が、8月22日より全国で公開される。文化勲章の受章記念公演が行われた1日に寄り添いながら、芸歴90年を超えた今もなお現役で舞台に立ち続ける万作の軌跡をたどる同作。ナレーションをオダギリジョー、監修を万作と彼の息子である野村萬斎が担い、万作が語る過去と現在を「頭山」の山村浩二がアニメーションでつないでいる。去る7月24日には完成披露試写会が万作の母校でもある東京・早稲田大学 大隈記念講堂で開催され、上映後の舞台挨拶には万作と萬斎のほか、孫の野村裕基、監督の犬童一心が登壇した。同試写会には映画ナタリーの読者も参加。高みを目指し、芸を継承する万作の姿、彼がライフワークとして取り組んできた演目「川上」を映画ならではの表現で収めた同作をひと足先にスクリーンで体感した参加者による感想を、一部抜粋して紹介する。